印刷物をもっと「つくる」「使う」「残す」ことを支援する、ブライター・レイターのブログです。

2011年8月2日火曜日

フォトブックに対するニーズ比較:パパママ写真家 vs カメラ女子・ハイアマチュア

デジタル印刷機の画質が高まってきていることで、フォトブック市場に興味を持たれている一方、市場が期待されたように立ち上がっていない現状に新規参入を躊躇されている印刷会社も多いのではないでしょうか。

しかし、デジカメ片手に夏休みを楽しんでいる方々をみながら、フォトブック市場の可能性を改めて感じている方もいらっしゃるかと思われます。そうした方々には、新たなターゲット顧客を設定することで、フォトブック市場を切り拓く方法をお薦めしたいと思います。

これまでは、家族の写真をフォトブックにする『パパママ写真家』(富士フイルムでは『子育てママ層』と呼ばれています)をターゲットにしたサービスが多かったと思います。ここで、例えば、カメラ女子やハイアマチュア(富士フイルムでは『アドバンストアマチュア』)をターゲットにしたサービスを企画するはいかがでしょうか。

多分、人口を比較すると、パパママ写真家の方がカメラ女子やハイアマチュアよりも圧倒的に多いと思われます。しかし、カメラ女子・ハイアマチュアの方が『高い品質を求める = 比較的高額なフォトブックを制作する』、あるいは『制作冊数も多い』と考えられます。これは、カメラ女子・ハイアマチュアの撮影目的が『作品制作』であり、またフォトブックの作成目的として『作品を仲間に見せたい(自慢したい)』というものが考えられるためです。

現在、カメラ女子やハイアマチュアを明確なターゲットにしたサービスはあまり見受けられません。この状況をチャンスと捉え、市場開拓に取り組んではいかがでしょうか。尚、上記の分析は私の主観的な仮説であって、市場調査の結果ではないことにご注意ください。どなたかご依頼いただければ、より詳細な調査・分析も行います!