印刷物をもっと「つくる」「使う」「残す」ことを支援する、ブライター・レイターのブログです。

2012年9月5日水曜日

で、『未来を破壊する』と本当に儲かるの?

これまでにこのブログで何度も「印刷会社は売上・利益を伸ばすために『未来を破壊』することが必要不可欠」と書いてきました。ただ、破壊の仕方によって売上・利益の伸び方に違いは生じる可能性はあると、私は考えています。

では、どのような「破壊の仕方」だと売上・利益が大きく伸びるのでしょうか。『未来を破壊する』の内容や日本市場で売上を伸ばしている印刷会社の動向を分析した結果、以下のような3点を組み合わせた印刷サービスの企画・実現することが効果的なようです:
  1. 新しい市場を開拓する。
  2. Web を集客や受注のために積極的に活用する。
  3. 常にジョブ当たりの業務コストを把握でき、削減できる仕組みを構築する。
「1. 新しい市場を開拓する」のは、既存の印刷市場でジョブを獲得したとしても、既に激しい価格競争が進んでいることから利益を伸ばすことが難しいためです。新しい市場としては、例えば『未来を破壊する』で紹介されているような「様々なメディアの活用支援を求める市場」や先日のブログで紹介したような「小ロットサービスを求める市場」などが挙げられます。もちろん、これら以外にも魅力的な「新しい市場」はあります。

「2. Webを集客や受注のために積極的に活用する」については、ウェブ博士がご指摘されているように、クロスメディアサービスを提供する会社は様々なメディアの使い方を把握する必要があることから、Webを活用することが求められます。また、小ロットサービスを提供するためには営業コストを抑える必要があることから、やはりWebを集客・受注に積極的に活用することが必要不可欠になります。

また、印刷会社が利益率を高めるためには、印刷物の生産に直接関わるコストに加えてジョブの獲得にかかる営業費用や管理コストなども含めた「ジョブ当たりの業務コスト」全体を「3. 常に把握でき、削減できる仕組みを構築する」ことも重要になります。

これらの3点について、「そんなこと知っているよ」と仰る印刷会社は少なくないかと思います。しかし、「そんなこと出来ているよ」という会社はそれほど多くはないでしょう。私が存じ上げている範囲ではありますが、厳しい市場環境の中で『儲けている』印刷会社の多くは、これら3点を組み合わせた『未来を破壊する』方法に実際に取り組んでいるところなのです。

では、どうすれば「知っている」から「出来ている」に進むことができるのでしょうか?今回のブログも長くなってしまいましたので、ご興味がある方は別途お問い合わせいただければと思います。