印刷物をもっと「つくる」「使う」「残す」ことを支援する、ブライター・レイターのブログです。

2016年1月4日月曜日

印刷通販の『次の一手』はコレだ!?

「印刷通販」というサービスモデルもすっかり印刷市場に定着しました。その一方で、印刷通販ビジネスに当初の勢いや迫力が感じられなくなっています。市場の伸びも落ち着きつつある、という声もあちらこちらで聞かれます。

しかし、私は印刷通販市場はまだまだ大きく伸びる余地は大きいと考えています。例えば、以下のように展開することで、印刷通販市場はさらに大きなものになります:

  • B2B2C型モデル:
    • 既に多くの顧客を抱えるB2C企業と協業する:
      • 小売店、飲食店、学習塾、など
    • これまでは「B2B型」モデルが中心:
      • これまでのターゲット層:印刷会社、比較的規模の小さな一般企業
      • 一部「B2C型」を志向する印刷通販会社もあるが、まだ市場規模はそれほど大きくない。
  • 売上アップにつながるオリジナルの新しい商材やサービスを一緒に開発:
    • 印刷することで「価値が大きく高まる」「楽しい体験・うれしい体験ができる」商材やサービス:
      • こうした新しい商材やサービスを通じて、顧客企業の売上・利益増大に貢献。
    • これまでは「販促用印刷物を早く・安く」といったコスト削減への貢献が中心
  • エコシステムを志向:
    • 自社で設備は極力持たず、印刷設備などの仕組みを持つ企業とエコシステムを形成:
      • 新しい商材やサービスを開発するマザー工場は所有
    • 横持ちとエコシステムの違い:
      • 横持ち:
        • 作業分担による「コストの最小化」が目的
        • 印刷業界内で完結する場合が多い
      • エコシステム:
        • 価値の掛け合わせによる「価値の最大化」が目的
        • 印刷業界以外の企業とも積極的に協業
  • 顧客企業と一緒に積極的にグローバル展開を志向

実は、こうした印刷通販サービスは、既存の印刷通販会社でなくても提供できます。むしろ、現在B2C企業と取引のある印刷会社の方が、こうしたモデルの実現に近い場所にいるのかもしれません。もちろん、ハイテクベンチャー企業がこうした仕組みをサクッとつくって、どんどん市場を開拓していく可能性も十分に考えられます。

B2C型、B2C2C 型など、上記以外にも有望な印刷通販市場は考えられます。ただ、スピード感を持って開拓でき、しかも潜在力の大きな市場となると、B2B2C型市場が「次」の主戦場になる可能性が大きそうな気がします。

どんな「次」の市場が印刷通販を牽引するのか。また、どんな企業が「次」の印刷通販市場に本格的に進出し、勝ち残るのか。まだまだ印刷通販市場は熱そうです。この競争に参加して勝ちたい方、ぜひお声がけください (^ ^) 一緒に新しい市場を開拓しましょう!