印刷物をもっと「つくる」「使う」「残す」ことを支援する、ブライター・レイターのブログです。

2018年7月20日金曜日

で、何のために工場をスマート化するんだっけ?

国際印刷機材展 IGAS2018のキーワードのひとつに『スマートファクトリー(スマート工場)』があります。知恵蔵(朝日新聞出版)によれば、スマート工場とは「高度なファクトリーオートメーション(工場自動化)を実現した上で、工場内の機器や設備を相互にネットワーク(インターネット)で接続し、IoT化することで生産革新を実現する工場」です。

では、印刷会社が工場をスマート化をする理由は何でしょう?もちろん、費用削減・価格競争力強化はそのひとつです。しかし、印刷サービスの差別化ポイントは価格だけではありません。また、工場をスマート化するのに投資も必要ですから、それを正当化するための十分な成果・効果が求められます。では、価格競争力強化以外にどのような理由が考えられるでしょうか。

ところで、企業のマーケティング担当者は以下のようなことを求められています:

  • より深く顧客を理解すること
  • より良い体験を顧客に提供すること
  • 人手不足の中で成果を出すこと、など

例えば、工場のスマート化を通じて「顧客に求められている(上記のような)期待に一緒に応えること」。これは、印刷サービスの差別化につながることから、十分な理由になります。また、上記のようなことは印刷会社の営業やマーケティング担当者にも期待されています。そのため、「自社でこれらを実現すること」も工場のスマート化を進める理由になるでしょう。

「戦略はパズルと同じ」ー これは、日本電産会長兼CEO 永守重信氏の言葉です(日経新聞 2018年7月17日 朝刊)。あなたの会社は、スマート工場というピースを使って、どのようなパズルを完成させたいのか。IGASでは、スマート工場についての情報を収集しつつ、工場をスマート化する理由そして完成させたいパズルの絵についてもぜひじっくり考えましょう!