5月28日〜6月7日の11日間、世界最大の印刷機材展 drupa2024 がドイツ・デュッセルドルフで開催されました。8年ぶりのリアル開催となった今回、私も6月1日から5日まで会場で取材しました。
drupaには「インクジェットdrupa」といったニックネームが毎回つけられますが、取材を通して見えてきたのは「ペーパーレスdrupa」というものでした。その理由は、今回のdrupa会場で以下のような展示が目に付いたからです:
- 枚葉インクジェット機
- 産業用インクジェット機
- 加飾ソリューション
- 協働ロボット
- ダッシュボード
- その他:サステナビリティ、AI
会場では、減少傾向にある印刷物の魅力や価値を高める「加飾ソリューション」に加えて、ダンボールや紙以外に印刷できる「産業用インクジェット機」が様々なブースで提案されていました。また、工場の人手不足を解消しつつ人件費を抑えるための「(スキルレスで操作可能な)枚葉インクジェット機」「協業ロボット」「(見える化のための)ダッシュボード」もたくさんのブースで紹介されていました。最近のキーワードである「サステナビリティ」「AI」をペーパーレス化の流れの中でどう活用するか、についての展示も見受けられました。
また、会場で配布されるサンプルやパンフレットなどの印刷物もかなり減っていました。その一方、詳細情報は展示されている機材や資材、ソリューションなどの横にQRコードがあって、そこから入手するというパターンが増えていました。
drupaには、製紙会社もたくさん出展しているのですが、用紙そのものというより、サステナブルな取り組みを中心に紹介しているブースが多かった印象です。また、インキメーカも薄紙以外に印刷できるインクジェット用インクの提案が中心でした。
以上、ブライター・レイターのdrupa2024まとめ(速報)でした。やっぱりdrupaは刺激的で面白いです!特に、ペーパーレス化を前提にビジネスの修正・改革を進めている印刷会社にとっては、とても参考になったdrupaだったと思います。次回もとても楽しみです (^ ^)
この刺激&面白さをお伝えするためのdrupa2024まとめ資料を現在鋭意作成しております。こちらも準備ができましたら、事前資料と同じように配布したいと思いますので、もう少々お待ちください!