印刷物をもっと「つくる」「使う」「残す」ことを支援する、ブライター・レイターのブログです。
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2018年1月9日火曜日

Make Prints Great Again!

明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年も何卒よろしくお願いいたします!

さて、ブライター・レイターでは2018年の基本方針を「Make Prints Great Again!(印刷物を再び魅力的にしよう!)」としました。そして、魅力的な印刷物を通じて、以下の実現を全力で支援いたします:

  • 印刷会社のイノベーション
  • スタートアップの成長
  • イベント・展示会・キャンペーンの成功

皆さまのお役に立てますよう一層精進してまいりますので、引き続きのご指導・ご鞭撻何卒よろしくお願いいたします!また、上記にご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください (^ ^)

2017年4月14日金曜日

新サービス #ConnectedPrint(#コネクテッド・プリント)始めました!

ブライター・レイターは、2017年春より新サービス #ConnectedPrint(#コネクテッド・プリント)をスタートします。

#ConnectedPrint は、「Webとリアル」がつながる印刷物をプロデュースするサービスです。特に、以下のような課題をお持ちの広報・マーケティング・販売促進ご担当者さまを対象としています:
  • サービスや商品の認知度がなかなか高まらない。
  • 新しい見込顧客との出会いが少ない。
  • 見込顧客のナーチャリングが思うようにできていない。
  • 既存顧客との関係が深まらない。
  • 社内の一体感が高まらない, etc.

イベントやセミナー、パーティ、クラブ活動、企業ミュージアム、ショールームなどでのFace-to-Faceコミュニケーションは、こうした課題の解決に適しています。しかし、そのチャンスを活かしきれていない企業・団体は少なくありません。

#ConnectedPrint では、以下のような遊び心のある「Webとリアル」がつながる印刷物を通してFace-to-Faceコミュニケーションを活性化し、御社の課題を解決します:
  • #MyColorCard(#マイカラーカード)
  • #ConnectedBadge(#コネクテッド・バッジ)
  • #Logoサテンシール・#LogoTatooシール
  • #別注招待状・#別注お礼状・#別注お土産Box
  • #寄せ書きPoster・#寄せ書きWall
  • #500部新聞, etc.

詳細はこちらの #ConnectedPrint 公式サイトをご覧ください:
https://connectedprint.tokyo/

また、#ConnectedPrint 公式 Twitterアカウントも開設しました。こちらのフォローもお願いします:
@ConnectedPrint

Face-to-Faceコミュニケーションを通じて課題を解決したい皆さまからのご連絡、心よりお待ちしております。
#MyColorCard

2012年10月31日水曜日

スマホベースの O2O 最新動向 . . .(2): Online to Offline

前回に引き続き、Web & モバイル マーケティング EXPOにおけるO2Oのソリューションをご紹介します。今回は、Online to Offline のソリューションです。

今回の会場では、博報堂アイ・スタジオが Yahoo! JAPANとの共同事業「Yahoo! JAPAN年賀状」を紹介していました。これは、住所が分からなくてもフェイスブックの友達やツイッターのアカウント、メールアドレスが分かっている友人・知人に紙の年賀状が送れるというサービスになります。展示会には出展されていなかったのですが、同様のサービスには日本郵便と電通の合弁会社JPメディアダイレクトが提供するサービス ポストマンなどもあります。

「住所が分からなくても送れる」というサービスは年賀状シーズンになるとよく目にするのですが、実は、通常のプロモーションにも使えるのではないかと、私は考えています。例えば、Facebookの企業ページに「いいね!」を押してくださった方だけに特別なデザインと内容のDMや販促品をお送りするとか。これは、ファンを集めることに加えて、ファンを維持することにもつながると思います。

フェイスブックなどSNSを活用したマーケティング(拙訳書「未来を破壊する」でいうところのインバウンドマーケティング)は、これから益々重要になります。こうしたOnline2Offlineのサービスを追加することで、インバウンドマーケティングの効果は更に高まると考えられます。また、この場合はDMや販促品など「リアル」なものを送付するため、印刷業界にとっても魅力的なソリューションになります。

ただ、現時点ではこうしたOnline2Offlineのソリューションは、企業のプロモーション活動にはあまり活用されていません。その理由は、企業側がこうしたプロモーションの可能性を十分に理解していないからだと思われます。つまり、こうしたソリューションを提案することで、印刷会社は顧客企業のインバウンドマーケティングの効果を高めることに貢献できます。

もちろん、「いいね!」を押してくださったファンの方に送付するDMや販促品、あるいは販促品のパッケージにARを追加して、再び企業のサイトなどに誘導することも可能です。その際、誘導した先でお送りしたDMや販促品に関するご意見・ご感想を書き込んでいただき、それを広くシェアしてさらにファンを増やすといった仕組みも面白いかと思います。

販促品をトリガーにして、リアル(Offline)とWeb(Online)両方のチャネルを通じてファンとのコミュニケーションを深めることができる印刷サービスは、顧客企業にとって非常に魅力的だと思いますがいかがしょう?もし、こうした印刷サービスの立ち上げ・拡大をご検討される際には、是非お声がけください (^ ^) 


2012年10月24日水曜日

ノベルティにおける「小ロット対応」「カスタマイズ/パーソナライズ対応」の進展

先週(2012年10月17日〜19日)、東京・池袋サンシャインシティ文化会館において第46回インターナショナル プレミアム・インセンティブショーが開催されました。会場では様々なノベルティが提案されていましたが、ここでも「小ロット対応」「カスタマイズ/パーソナライズ対応」の進展が主要なトピックのひとつでした。

例えば、カンロブースで紹介されていたオリジナルプリントキャンディ「プリキャン」は、「100粒の小ロットから!」キャンディの個包装をオリジナルデザインにするサービスです。プリキャンは1年ほど前にスタートし、企業はもちろん、個人でも結婚式で配るためなどに注文される方などがいらっしゃるそうです。

クレハブースでは、クレラップの箱の6面中5面をオリジナルのデザインにできるサービスが紹介されていました。そのサンプルとしては、JAバンクや大和証券・大和ネクスト銀行といった金融機関のものが多く目につきましたが、ミサワホームなどのものも展示されていました。このサービスは「最低ロットが10,020個」ということなので、こうした大手企業が中心となっているようです。

大洞印刷(岐阜・本巣市)のブースでは、1枚単位でクリアファイルを印刷するサービスが紹介されていました。この展示で興味深かったのは、印刷は1枚からできるのですが「注文はセットで」という提案されていたところです。ブースには、野球チーム向けの「20枚で1セット」という例が紹介されていました。これは、各メンバーの打席シーンやチーム全員での写真を使って「20枚のクリアファイルで1セット」を作るというものでした。また、「47都道府県で各1枚づつ」というセットも提案されていました。

フォトブックのように、パーソナライズされた商品の注文点数は1点あるいは数点程度になることが多いと思われますが、これでは注文単価が限られてしまいます。しかし、「セット販売」にすることで注文単価を高めることができます。パーソナライズの取組みの際には、こうしたマーケティング上の工夫も求められることが分かります。

ところで、こうしたカスタマイやパーソナライズの進展に伴って、印刷工程や機材が見直されているのも印象的でした。カンロブースのご担当者によれば、プリキャンのサービスを実現するに当たって印刷工程を非常に工夫されたそうです。また、クレラップの箱は通常グラビアで印刷されているのですが、オリジナルデザインのものについてはオフセット印刷で対応されています。大洞印刷でも、昨年末に導入したデジタル印刷機を活用することで、パーソナライズしたクリアファイルを実現しています。

ノベルティにおける小ロット対応やカスタマイズ/パーソナライズの対応の進展は、印刷業界にとって新たな事業機会です。しかし、この事業機会を実現するには、マーケティング上の工夫や印刷工程・機材の見直しなど、これまでとは異なる取組み = 「未来を破壊する」取組みを積極的に進めることが求められます。是非、「小ロット」「カスタマイズ/パーソナライズ」といったニーズの取り込みを通じて、「未来を破壊」していただければと思います。



2012年2月16日木曜日

page 2012 にみる印刷市場の注目のトレンド

2月8日〜10日の3日間、サンシャインシティコンベンションセンターTOKYO(東京・池袋)でpage 2012が開催されました。今回の来場者数は65,601人で、昨年度(73,729人)と比較して11%減という結果でしたが、会場は活気に溢れていたように感じました。

さて、今回のpageでは、皆さんはどの様な製品や展示内容に興味を持たれましたでしょうか?私は、以下のようなトレンドに注目しました:

  • 印刷会社の設備投資予算小型化への対応:
    • ソフトウェア、特にクラウドサービスの提案増加
    • ハードウェアの小型化(後加工機を中心に)、など
  • 「印刷物の利用者」をより強く意識したソリューションの提案:
    • 印刷サンプルの展示
    • パーソナライズ、バージョニングの活用
    • 付加価値を高める後加工
    •  Webやスマホ、タブレットも意識したサービス、など
  • 『ワンソース - マルチユース』向けソリューションの広まり:
    • クロスメディアワークフローなど
  • 顧客(発注者)の売上増大に貢献するWebベースのソリューションの提案:
    • DMやチラシの制作支援
    • キャンペーンの企画・実施・管理支援
  • インクジェット式デジタル印刷機の存在感拡大:
    • 連続紙用インクジェット機を意識した新聞・出版分野に対する提案
    • 菊半裁枚葉インクジェット機の販売開始
    • A3ノビ枚葉インクジェット機への注目度アップ
    • UVインクジェット機を使ったジョブの提案:
  • ハイブリッドワークフロー × MIS で利益の最大化を目指す動き:
    • 後加工まで含めた自動化・標準化・効率化を実現
    • JDF連携
    • スマートフォンやタブレットとの連携
  • 番外編:「トレンドの芽」(まだ小さいですが、これから大きくなるかも!?):
    • 節電ソリューション
    • Japan Color認証制度対応サービス
    • WebフォントによるWebサイトの表現力向上
    • AR技術の広まり

と、こんな感じですがいかがでしょう?とはいっても、まだこれから情報を整理して行くなかで更に興味深いトレンドが見えてくるかもしれませんので、これはまだドラフトだとお考えいただければと思います。

なお、(修正されるかもしれませんが)上記ポイントの詳細については、2月29日に開催されます10→30戦略室のセミナーや Brighter Later News などを通じてご説明したいと思います。もちろん、pageについての情報交換も喜んでさせていただきますので、ご興味のある方は是非お声がけください (^ ^) 今回のpageについて、また上記のポイントについて、皆さんのご意見・ご感想を是非お伺いできればと思います。


2011年10月28日金曜日

スマホと印刷の関係は:協業 or 敵対?

Web & モバイル マーケティング EXPO は『スマートフォン & モバイル EXPO』と同時に開催されていることから、会場ではスマホ向けサービスの最新の状況を知ることもできます。私の見た感じでは、スマホでは「アプリの使い方」が大きなトピックでした。

例えば、NTTコムウェアのブースでは、AR(Augumented Reality、拡張現実感)を使ったデモが行われていました。そのうちのひとつが、2010年9月にJR小樽駅および小樽運河周辺エリアでの実証実験で使われたシステムのデモ。AR地図の写真をスマホで撮影すると、その写真部分が動画になって観光情報を提供するというものです。これは、紙媒体とスマホの協業を促すアプリの例です。

これとは逆に、印刷量減少につながるような、「カタログ」をアプリ化してスマホ経由で提供するというサービスも数多く紹介されていました。特に、バリスタというベンチャー企業が紹介していた『バリカタ』というサービスは印刷業界からみるとかなり刺激的です。「成果報酬型スマホ向けカタログアプリ」ということで、カタログ用データを用意してもらえれば、それをアプリ化(= 電子カタログ化)するのは無料、アプリがダウンロードされた段階でカタログ制作の依頼企業(発注者)に1回当たり100円を課金するというビジネスモデルになっています。

バリカタは、カタログのページ数によらず「制作費無料、ダウンロード1回につき100円」という料金設定になっています。会場では、OTC薬品メーカーのカタログの事例が紹介されていましたが、それは約9000ページのカタログでした。バリカタは更に成果報酬型ということで、自らターゲット顧客にカタログを知ってもらい、またダウンロードしてもらうための仕組み作りまで提供します。

データは用意する必要があるものの、カタログを無料で作成してもらえて、しかもその配布にも力を入れてくれるサービスがあれば、発注者としては大いに興味を持つと思います。先に挙げた製薬メーカーの他にも、家具メーカーなどがバリスタを使ってカタログの配布に取り組み始めたいうことでした。

印刷業界としては、こうした動きに同対応すべきなのでしょうか。9月に開催されたIGASでも「ワンストッププロモーション」のソリューションが多くのブースで紹介されていましたが、スマートフォンや先日こちらのブログで紹介したSNSまで含めたソリューションは見掛けなかったように思います。

こうしたインターネットを使ったサービスまで含めた「ワンストッププロモーション」を志向する印刷会社が出てくると面白いと思いますが、皆さんはいかがお考えでしょうか?ご意見をお伺いできれば幸いです。

2011年10月26日水曜日

ソーシャルサービスのマーケティング利用最前線

本日(10月26日)から3日間、幕張メッセで『第1回 Web & マーケティング EXPO』が開催されています。会場では、「facebook」や「twitter」といったSNS(ソーシャルネットワークサービス)をマーケティングに活用するサービスが数多く紹介されていました。

例えば、facebookのファン獲得ソリューション。面白い仕掛けを持つファンページを制作・運用することで、ファン獲得を促進するものです。「男はつらいよ」の公式ファンページでは、ユーザーが「いいね!」を押すと、寅さんが各ユーザーのページをふらっと旅して、時にはコメントを残してくれます。こちらは、シエンプレが提供するサービスになります。

また、ソーシャルサービスの利用状況を分析することで、企業が自社サービスのファンを特定し、その方を囲い込むためのサービスも紹介されていました。例えば、facebooktwitterfoursquareなどの利用状況を分析することで、あるお店や場所によく行く人、あるいはよく言及する人を見つけ出すことができるサービス。企業は、その人をマーケティング活動に巻き込むことで、SNSを使ったマーケティングの効果を更に高めることができます。こうしたサービスは、シェアコトなどによって紹介されていました。

SNSを使ったマーケティングサービスは、サービス内容だけでなくビジネスモデルもかなり刺激的です。ファン獲得ソリューションでは、「成果報酬型」をうたうものも少なくありません。1「いいね!」= X円 というモデルです。また、利用者分析サービスも無料版と有料版があり、有料版でもクラウド型サービスで月々10万円以下で使えたりします。

こうしたサービスを提供する企業も、印刷会社の顧客のマーケティング費用を獲得する競争に参加しています。SNSを活用するマーケティングサービス企業と協業するか、それとも競争するか。印刷会社にこうした選択が求められる日は近いのかもしれません。いえ、もしかしたら既に来ているのかも。御社はどうされますか?

次回は、スマートフォン向け最新サービスについてご紹介したいと思います。

2011年9月1日木曜日

サイン&ディスプレイショウ 2011:印刷業界の視点から

本日(9月1日)、東京ビッグサイトで開催されている『サイン&ディスプレイショウ 2011』に行ってきました。今日が3日間行われる展示会の初日です。私が会場に到着したお昼頃はまだ来場者数は少なめでしたが、午後になって来場者も増え会場も賑やかになりました。展示は節電の影響で派手さは抑え気味でしたが、その分提案方法が工夫されていて、興味深いものも多く目につきました。

そんなサイン&ディスプレイショウ、LED関連については他の方々も触れるかと思いますので、それ以外の分野について私の印象をまとめたいと思います;

1) 少なかった広幅インクジェット印刷機の新製品:
商業印刷の分野でもデジタル印刷機メーカーからの新製品発表が少なめになっていますが、この分野でも同じような傾向になっているようです。その分、機材の使い方についての提案が中心になっていました。

2) サードパーティインク:
HP、ミマキ、ローランドなどの機種に対応したサードパーティインクを販売するブースがありました。どれも日本独自に開発したのではなく、既に海外で販売され利用実績のあるものを国内でも販売するようになったものです。価格は、純正品の定価の半額程度。こうしたサードパーティ消耗材は、他の機種や商業印刷用のインクジェット機、更にはトナー機などにも広がるのでしょうか。

3) 木製・アクリル製の3D看板&ディスプレイ:
レンチキュラーといった疑似3Dではなく、木やアクリルを使った立体的な看板やディスプレイの提案が目に付きました。賑やかな色の平面的な装飾よりも、自然素材のもの、あるいはボリュームはあるのに透明で圧迫感の少ないアクリル製のものの方が、震災後の人々の気分に合っているのかも知れませんね。

4) ソフトサイネージの盛り上がり:
ソフトサイネージの制作コストが下がったことやソルベント(溶剤)インクが環境対応性の低さから敬遠されたことなどにより、ソフトサイネージの需要が高まっているようです。

5) デジタルサイネージはほとんど見かけませんでした・・・
数年前(電子書籍の前でしたね)に印刷業界でも大きな話題となったデジタルサイネージですが、今回の展示会ではほとんど提案されていませんでした。流行ものとして消えていきそうな雰囲気です。

6) 床面、凹凸面、空中・・・広がる広告スペース:
今回、多くのブースで床面に広告やサインを貼るというソリューションの提案が行われていました。中には、床のサインを踏むと音が鳴るという仕掛けの提案もありました。また、凹凸面に貼ることができるフィルムや空中に立体像が浮かんで見えるソリューションの展示などもありました。広告として使えるスペースは、どんどん広がっています。「ワンストッププロモーション」に取り組む印刷会社には、創造力を更に発揮できそうな面白い流れかと思います。

以上6点が、今回のサイン&ディスプレイショウでの私の印象です。できれば、『ブライター・レイター・ニュース』などを通じてもう少し深堀りしたいと考えています。展示会に行かれた皆様はどのようなご意見・ご感想を持たれましたでしょうか?是非、お聞かせいただければと思います。


2011年7月11日月曜日

書籍の電子化が進むと印刷のデジタル化も進む?

7月7日〜10日に東京ビッグサイトで開催された『東京国際ブックフェア』では、電子書籍が主役でした。昨年はiPadなどのデバイス、そしてGoogleなどインターネット企業の出展が大きな注目を集めました。その結果、書籍の電子化による『新たなビジネスモデル』が議論の的になりました。

そして今年は、タブレット端末やスマートフォンの普及を背景に、『書籍の電子化は進むもの』という前提のもとに、制作から販売まで含めたその支援ツールの紹介が中心となっていたように感じました。もちろん、各ブースには様々な電子書籍用デバイスが展示されていたのですが、多くの人はデバイス自体の軽さや操作性よりも、そこに表示されたコンテンツを評価していたように思います。昨年は、恐るおそるスクリーンを指で触っている人が多かったのですが。1年という時間の長さを改めて実感しました。

書籍の電子化が大きな話題となる一方、デジタル印刷に関する展示も会場で目につきました。訴求内容は、『初版・重版の小ロット化への対応や在庫レス実現のためのデジタル印刷』および『品切れ・絶版本のオンデマンド印刷(1冊から対応)』といったものでした。こうしたソリューションは、電子書籍が普及するかどうかに関らず出版社や小売業者にとって利益率向上に役立つものです。しかし、書籍の電子化 = デジタル化 が進むと、心理的なレベルでデジタル印刷へ取り組み易くなるのかもしれません。

『小ロット対応』は主に出版社向け、『オンデマンド印刷』は主に小売店向けとそれぞれ対象が異なるソリューションだと考えられますが、書籍の電子化が進む中で各業態に適した形でデジタル印刷が取り入れられていくのかもしれません。そして印刷会社は、こうしたニーズを満たすことで売上・利益を伸ばせるかもしれません。今回のブックフェアは、デジタル印刷の可能性も感じることができた展示会でした。



2011年7月1日金曜日

フォトブック市場活性化のポイント:写真館向け市場

6月21日・22日、東京ビッグサイトにてフォトネクスト2011が開催されました。私は両日とも会場に足を運んだのですが、多数の来場者で盛り上がっていました。今回も話題の中心は『フォトブック』。前回までは消費者向けの気軽に作成できる低価格のものも少なからず見受けられましたが、今回は写真館向けの結婚式用を中心とした豪華なものの紹介ばかりが目に付きました。

その豪華なフォトブック、銀塩写真を使う10ページ程度のものもありましたが、多くは数十ページ、中には60ページ・80ページといったデジタル印刷機で印刷されたものでした。21日にセンターステージで行われた吉田写真館さんのプレゼンの中で、「デジタルカメラを使うようになってから、カット数が増えました。七五三の撮影では、和装300カット・洋装300カットの合計600カットから選び、フォトブックを作ります。」というお話しがありましたが、ページ数の多いフォトブックがフィーチャーされた背景には、写真館におけるデジタルカメラの利用が増えていることがありそうです。

ただ、来場者は必ずしもページ数の多いフォトブックには興味を示していないように感じました。考えてみれば、これまで写真館はいわば『究極の1カット』を目指して技を磨き、様々な機材を導入されてきました。しかし、ページ数の多いフォトブックは、これと正反対の方向を向いています。こうした方向性の違いというか多様化に、戸惑う写真館も多いと思われます。

写真館向けフォトブック市場が更に大きく発展するためには、『究極の1カット』とページ数の多いフォトブックは対立するものではなく、むしろ補完し合うもので、商材という点でも双方を揃えることで顧客にとって更に魅力的になることを、写真館にご理解いただくことが重要だと思います。そのためには、展示会においては機材・商材の展示に加えて、写真館のビジネスモデルについて議論するような場があっても良いかと思われます。

来年のフォトネクストは、どの様な話題が中心を占めるのでしょうか。今からとても楽しみです。




2011年4月4日月曜日

NHKでも取り上げられました:FASHION GIRLS FOR JAPAN

先日こちらのブログで紹介したイベント『FASHION GIRLS FOR JAPAN 60+ DESIGNERS/ 60+ ROLLING RACKS』が、NHKのニュースでも取り上げられました:

NY被災者支援の特別セール:
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110403/k10015070701000.html

東北地方そして日本全体が一日も早い復興を実現し、更にこれまで以上に発展するためには、経済の活性化が不可欠だと思われます。日本国内でも、こうしたイベントの積み重ねによって継続的な東北地方への義援金の流れを作り、また全国の企業活動を活性化する動きが広まることを期待します。

JAPAN SHOP 2011に見る新しい印刷サービスの可能性、など

3月31日、ブライター・レイター・ニュース第6号を発行いたしました。本号の内容は以下の通りです:

  • 印刷業界が震災を乗り越えるために(1ページ)
  • JAPAN SHOP 2011に見る新しい印刷サービスの可能性(5ページ):
    • 家具や文具、雑貨の高付加価値化
    • 省消費電力とプロモーション効率向上を両立させる屋外広告
    • ショップの『香り』を届けるダイレクトメール
  • 印刷会社の強み分析:株式会社ディグ(2ページ)
  • A4サイズ、モノクロ、8ページ
  • 定価:12,000円(税別)

尚、第5号(PAGE 2011とCP+2011に見る印刷市場動向と事業機会)の詳細は、こちらでご確認いただけます:
http://brighterlaterblog.blogspot.com/2011/02/page2011-cp-2011.html


ブライター・レイター・ニュースに関するご質問・お申し込みは、以下までお願いいたします:
yamashita@BrighterLater.jp (担当:山下)



2011年3月9日水曜日

Japan Shop 2011

昨日(3月8日)、東京ビッグサイトで開催中の Japan Shop 2011 に行ってきました。デジタル印刷関連では、UVインクを使ったインクジェット式印刷機の新製品が数多く展示されていました。各ブースでUVインクジェット機で想定されるジョブについてお伺いしたところ、メディア対応性が高く、また厚みのあるものに印刷出来るという特徴を活かして、これまでのジョブを置き換えるというよりも、新しいジョブを創出することに適しているということでした。特に、組み立て式家具や雑貨、文具などの表面に模様やイラストを印刷することで、商品の付加価値を高めるという提案が目に付きました。

今回発表・展示された製品には、卓上サイズの新製品やロシア製の低価格機などエントリーモデルも多く含まれています。消費者向けサービス(BtoC型ビジネス)に力を入れようとされている印刷会社、またBtoBtoC型ビジネスを強化しようとされている印刷会社にとって、印刷サービス力を高めるのに役立つツールです。

会場では、印刷会社が得意としている「視覚」上の効果に音楽と香りを加えることで、更に店舗や商業空間の演出効果を高めるというマーケティングサービス力向上の可能性を感じる展示や、3Dに関する展示など、印刷サービスの高付加価値化に役立つ展示が数多く見られました。Japan Shop に関する詳細は、3月末発行予定のブライター・レイター・ニュース第6号で取り上げる予定となっております。お楽しみに!



2011年2月28日月曜日

PAGE2011 & CP+ 2011 分析レポート

2月28日、2011年2月に行われた2つの大きな展示会、PAGE2011(2月2日〜4日、東京・池袋)および CP+ 2011(2月9日〜12日、パシフィコ横浜)の分析レポートを掲載した「ブライター・レイター・ニュース第5号」を発行いたしました。本レポートでは、2つの展示会から見えてきた印刷市場の動向を分析し、印刷会社の事業機会を明らかにしました。

ご質問・お申し込みは、以下までお願いいたします:
mail: yamashita@BrighterLater.jp (担当:山下)

  • タイトル:PAGE2011とCP+2011に見る印刷市場動向と事業機会
  • 内容:
    • PAGE2011:
      • 来場者と出展社の動向
      • デジタル印刷を活用したソリューション:
        • 高級子供服ショップ向けブランディング
        • イメージバリアブルを活用した女性顧客の囲い込み
        • 紙+電子書籍のブレンドプロモーション
      • 画質・生産性の向上が進む電子写真式デジタル印刷機
      • インクジェット機の動向:
        • フルカラー輪転型インクジェット機
        • フルカラー枚葉型インクジェット機
        • 2色・モノクロのインクジェット機
      • デジタル印刷物対応ポストプレス機器の増加
    • CP+2011:
      • 3D対応機・3D対応サービス
      • ハイエンドコンパクトカメラ市場の活性化
      • 自分で撮影した「作品」の楽しみ方
      • CP+におけるデジタル印刷機
    • PAGE2011・CP+ まとめ
  • A4サイズ、モノクロ、16ページ
  • 価格:12,000円(税別)

2011年2月22日火曜日

PAGE2011カンファレンス「デジタル印刷成功の条件」報告

ブライター・レイター代表 山下潤一郎がモデレーターをつとめましたPAGE2011カンファレンス「デジタル印刷成功の条件」について、JAGATさんから報告レポートが出ました。さすが郡司さん、適切に、しかも面白くまとめてあります。是非、目をお通し下さい。

http://www.jagat.jp/content/view/2647/