印刷物をもっと「つくる」「使う」「残す」ことを支援する、ブライター・レイターのブログです。
ラベル ブライター・レイター流まとめ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ブライター・レイター流まとめ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2018年12月3日月曜日

ブライター・レイター流 JANPS2018 まとめ


2018年11月28日〜30日の3日間、新聞製作技術展(主催:日本新聞協会, 協賛:日本新聞技術製作技術懇話会)が開催されました(会場:東京ビッグサイト)。JANPSは3年に1度開催される展示会で、記事の作成や組版といった上流から印刷・加工といった下流までの様々な技術が紹介されます。

今回のJANPSでは、『(オフセット印刷で大量・高速に新聞を)印刷をする』からどうデジタルを使って『情報を配信する』かに出展内容が大きくシフトしていたのが印象的でした。中には、Webへの配信や配信後の記事が誰にどう読まれたかを記者が自分のデスクで把握できるソリューションやAI(人工知能)で記事を要約したり見出しを生成する技術、コンビニで新聞をプリントアウトするサービスなども紹介されていました。また、会場で展示・配布されていた新聞のほとんどがデジタル印刷新聞でした。

この背景には、新聞社が「従来の(オフセット印刷による)新聞だけが取材のアウトプット形式ではない」と考えていることがあります。そして、こうした「デジタルを使って『情報を配信する』」ことをどうマネタイズするか。これに新聞社は知恵を絞っていることも伝わってきました。また、人手不足や働き方改革にも積極的に取り組んでいます。


JANPS会場では、新聞・通信社のこうした課題の解決に向けたチャレンジの最新動向が伺えました。それらのチャレンジは、ソリューションプロバイダーやマーケティング担当者などパートナーのサービスの進化にも大いに役立つものです。新聞業界向けソリューションを提供されている皆さん、また魅力的なマーケティングサービスを探している皆さん、ぜひ次回(3年後になりますが)会場に足を運ぶことをおススメします。

ところで、会場ではイベントを活用した企業のマーケティングトレンドなどを紹介するメディア「イベントマーケティング」の取材も受けました。こちらの記事にコメントも取り上げていただいたので、ぜひお読みください!
人工知能研究の取り組み@朝日新聞社ブース

デジタル印刷の取り組み@TKSブース

デジタル印刷新聞のサンプル@コダックブース

デジタル印刷新聞のサンプル@朝日新聞社ブース

コンビニで新聞などをプリントアウトできるサービス@BITブース

新聞・通信社のデジタル事業の取り組み@日本新聞協会ブース

2018年11月13日火曜日

ブライター・レイター流 TOKYO PACK 2018 まとめ

2018年10月2日〜5日の4日間、東京国際包装展(TOKYO PACK 2018)が開催されました(会場:東京ビッグサイト)。会場では、以下のようなトピックが来場者の注目を集めていました:

  • 環境に優しい印刷資材・機材:
FXIJ type 1080(軟包装用水性インクジェット機)
@THINK LABORATORY
生分解性合成紙@王子製紙
@東洋製罐

  • パッケージのさらなる表現力向上:
    • フルカラー段ボール:
@レンゴー
    • 軟包装向け小ロット・可変メッセージ:
@HPブース
デジタル印刷サービス@DNP

    • 小ロット・バリアブル(可変)ホログラム:
@メディアテクノロジージャパン
    • 型抜き・レーザー加工:
@富山スガキ
    • ゴールドインク・シルバーインク:
UVシルバーインク@ミマキ


  •  製造ラインのスマート化:
    • スキルレス化、IoT活用、検査システム・カラーマネジメントシステムの拡充、など
 
  • 流通のスマート化:
    • トレーサビリティ、スマートシェルフ、など

  • バリアフリーなパッケージ

  • SDGs, ESGs:
@クラウンパッケージ

@東洋製罐
    • 電子レンジで使えるパッケージ:
レンジアップカートン@共同印刷
    •  卓上真空成型機:
V.Former Pro 43@ラヤマパック

プラスチック廃棄物による海洋汚染が話題になる中、環境を意識した展示が増えたように思いました。また、ご来場者もお客様により刺さるパッケージを探しているのか、小ロットやバリアブル(可変)を実現するデジタル印刷・加工への興味もさらに高まっているように感じます。

 こうした動きは、パッケージ以外の印刷サービス、例えば商業印刷や書籍印刷などにも参考になります。ぜひ、こうしたトレンドを取り入れて、さらなる成長を実現しましょう!


ブライター・レイター流 サイン&ディスプレイショウ 2018 まとめ

2018年8月30日〜9月1日の3日間、サイン&ディスプレイショウ2018が開催されました(会場:東京ビッグサイト)。会場は西2ホールのみと狭めでしたが、その分じっくりと取材できました。じっくりと取材しすぎて、最後は時間がなくなってしまうほどでした(笑)。

会場では、人手不足/働き方改革や東京オリンピックなどを意識した以下のようなトピックが目につきました:

  • 生産機の高速化・大容量化:
ミニジャンボロール(2500m巻き)対応機 (TS55-1800)@ミマキ
MUTOH PJ-2508UF@武藤工業

  • ワークフローシステム:ワイドフォーマット機用、3D印刷機用:
サインジョブズ@コムネット
3D造形のワークフロー紹介@ミマキ

  • カラーマネジメントシステム :ワイドフォーマット機用:
Epson Edge

  • UV機用新インク:シルバー、クリア、など:

  • Latexプリンター:
新型Latexプリンター@リコー

  • LED関連:
    •  透明LEDフィルムディスプレイ:
    • ピクトサイン:
    • 導光板になるシート:
イージーフリーシート@イ・ジ・ユ
    •  高彩度・高演色 LED投光器:
@岩崎電気
    • ウィンドウディスプレイ、ディスプレイモジュール

  • その他:
    • レーザープロジェクターおよび対応製品(スクリーンなど):
彩美s (SaiVis) @三菱製紙
    • 黒板・ホワイトボードタイプのサイネージ:
    •  2.5D印刷:
@武藤工業
    •  3Dプリンター:
    • レーザー加工機

2018年10月31日水曜日

ブライター・レイター流 Japan IT Week 秋 2018 まとめ

2018年10月24日〜26日の3日間、幕張メッセにて Japan IT Week 秋 2018 が開催され、主に以下のコーナーを取材しました:
  • Web&デジタルマーケティング EXPO
  • 通販ソリューション展
  • 店舗ITソリューション展
  • AI・業務自動化展
  • モバイル活用展

会場では、「顧客のさらなる理解」「顧客へのより良い体験の提供」「リアルとデジタルのスムーズな連携」「働き方改革・人手不足への対応」「売上・利益の増大」などに役立つ以下のようなソリューションが提案されていました:
  • チャットボット x マーケティング:
    • 対話の結果に基づいたレコメンデーション
    •  Facebook広告 + チャットボット + ランディングページ

  • OCR関連:OCR x RPA, OCR x AI

  • DM x QR:
    • DMにQRを加えることで「反応の見える化」 「反応率向上」などを実現

  • ゲーム的要素の追加

  •  Smart HR:チャットボットやRPAなどを使った業務の自動化提案

  • リアル店舗の動線把握・分析
  • 顧客データの統合管理:MA, CRM
  • より的確な広告配信、など

今回もAIやチャットボット、RPAといったキーワードはたくさん見られましたが、それらを使ったソリューションはより実践的なものに進化している印象でした。印刷会社の皆さんもこれらのソリューションをうまく取り入れて、印刷サービスの競争力をさらに高めましょう!