印刷会社様の売上・利益増大実現を支援するブライター・レイターのブログです。

2023年2月6日月曜日

武蔵美CI学科・CLコースの卒展@市ヶ谷キャンパスに行ってきました!

2023年1月20日〜22日の3日間、武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパスで同大クリエイティブイノベーション(CI)学科・大学院造形構想研究科クリエイティブリーダーシップ(CL)コース卒業・修了制作/研究が展示されました。

CI学科・CLコースはともに2019年に新設されました。CI学科は「社会的イノベーションに取り組み、新たな価値創造に寄与する人材を育成する」学科で、今年(2023年)の卒業生が1期生となります。

CLコースは、「同校が独自の造形・教養教育で培ってきた『創造的思考力』および『批判的思考力』をもとに、徹底したプロジェクト実践型のカリキュラムを展開することで、社会問題の解決や新しい仕組みづくりにおける『クリエイティブリーダーシップ』を身につけ、企業のマネジメントや、起業・スタートアップ、ビジネス戦略といったフィールドで活躍する人材の育成」を目指しています。

その卒展、社会課題解決を意識した学科・コースではありますがそこはさすが美大、(タイトルも含めて)個性全開の「作品タイプ」の制作/研究も展示されていました:

* 櫻井梨桜氏(CLコース)「ギャルマインドの定義と社会をアゲていく提案
* 藤田麻里氏(CI学科)「激アツメディアミックスIP『刹那・ザ・セツナ』
* 中村真理氏(CI学科)「もの モノ 物 もの」(家の全てのものを集めてみた)、など


もちろん、大学・大学院らしい「リサーチ型」の研究発表もありました。ただ、これらもやはり美大生らしい切り口でした。ボブヘアや新宗教の宗教美術で、例えば地域活性化などできたら面白そうです:

* 秋山裕俊氏(CLコース)「VR体験価値の体系化と理解促進のための探索的研究」
* 岩井彩音氏(CI学科)「日本のボブヘアの歴史 - 大正末期から昭和初期にかけて -」
* 小島響氏(CI学科)「新宗教における宗教美術」、など

社会課題解決を意識した学科/コースだけに、「お仕事型」の作品/研究もたくさんありました。大学と企業・社会がずいぶん近くなっていることが実感できました:

* チン イ氏(CLコース)「都市植生の調査による緑化媒体の提案」
* 乾友乃氏(CI学科)「『さびしい』という感情のビジネスチャンスの調査研究」
* 榊原宏介氏(CI学科)「サーキュラーエコノミーを考慮したスニーカーの作品研究」、など


この卒展を通じて、解決すべき社会課題やそれらを解決するアプローチには様々なものがあることを改めて理解しました。多くの印刷会社でも社会課題の解決に取り組んでいると思います。時に美大生に負けない(あるいは、上回る)大胆だったりクリエイティブだったりする課題解決方法も取りつつ、より良い/より大きな成果を目指しましょう!

#武蔵美卒展
#武蔵美市ヶ谷キャンパス

2023年1月19日木曜日

「週刊朝日の休刊」に印刷会社が学べること

 2023年1月19日、朝日新聞出版週刊朝日の休刊を発表しました。週刊朝日は1922年創刊の「日本最古(創刊100年)の総合週刊誌」で、2022年12月の平均発行部数は74,125部。今後は、ニュースサイト AERA dot.書籍部門に注力していくとのことです。

朝日新聞出版は「AERA」という週刊誌も出していますが、こちらは AERA dot. との連携を強め、ブランディング強化をはかります。なお、媒体資料によればAERAの平均出版部数は54,491部(2022年7月〜9月の平均印刷部数)、コア読者は「30代〜50代の都市で働く男女」です。

この発表から印刷会社が学べることとして、例えば、「日本最古」「創刊100年」「総合」といった表現は必ずしも読者にとって魅力的ではないことが挙げられます。また、出版社が雑誌の継続を判断する際、それらの表現は絶対的なものではないことも見えてきます。出版社にとっては、月間ユニークユーザ数約910万(2022年7月〜9月平均)のWebメディア AERA dot. との相性の良さの方が大事なようです。

日本には「創業100年の総合印刷会社」が数多く存在します。また、「歴代の担当者が長年引き継いできた印刷の仕事」もたくさんあります。もちろん、その多くは市場のニーズに沿って進化してきました。

ただ、コロナ禍や物価上昇などで市場環境が大きく変化する中、会社の持続性を高める/持続的に仕事を受注するためには、さらなる進化が求められます。その方向として、Webとの連携強化とサステナビリティ向上を同時に実現する「サステナブル・ソリューション・プロバイダー(SSP)」などが考えられます。

ぜひ、2023年はSSPに進化して、顧客そして自社の売上・利益増大を実現しましょう!


2023年1月16日月曜日

スマートな印刷工場のつくり方

 昨年(2022年)11月に開催された国際印刷機材展 IGAS2022 では、「スマートファクトリー」がキーワードのひとつでした。ところで、「スマートな印刷工場」とは何でしょう?ブライター・レイターでは、以下のように考えます:

* ICT技術を活用した、持続的なスマート化(省力化・自動化・省人化、スキルレス化、働き方改革など)を実現できる印刷工場

* その実現には、以下のようなポイントを意識することが重要:

1)印刷機材をスマート化する
2)工程間連携をスマート化する
3)オペレータをスマート化する
4)持続的にスマート化する


1)印刷機材をスマート化する:

IGAS2022では、ネットワークへの接続機能や検査システム、AI(人工知能)などを搭載した高機能 = スマートな最新機材が数多く提案されました。スマートな印刷工場には、こうしたスマートな印刷機材が不可欠です。ただ、必ずしも機材を最新のものに置き換える必要はありません。既設の機材に検査システムや電流・振動・音などを測定するシステム、通信機能などを後付けすることで、スマート化することも十分可能です。


2)工程間連携をスマート化する:

印刷工場内の工程関連連携をスマート化することで、仕掛品の滞留時間削減など生産効率を高めることが可能になります。IGASでも、協働ロボットやAGVを活用して工程間連携をスマート化するデモが様々なブースで見受けられました。

工場内に加えて、上流工程の営業・制作などとの連携をスマート化することも重要です。最近、デジタルマーケティングと印刷物との連携への注目が高まっていますが、その効果・効率を高めるためには、上流工程とのスマートな連携も求められるからです。


3)オペレータをスマート化する:

紙捌きロボットなど、ITを活用してオペレータの負荷を軽減する様々な機材やシステムがIGASで提案されました。また、ARやVRなどを使ったトレーニングや機材のリモートサポートも紹介されました。

物価上昇を受けて、政府は企業に対して賃上げを要請しています。こうした動きに対応しつつ、スマートな印刷工場の運営に必要な人材を確保・育成するためには、オペレータのスマート化も大切です。


4)持続的にスマート化する:

顧客や「顧客の顧客」もDX化/スマート化に取り組むなど、市場全体のスマート化も進んでいます。こうした動きに着いていく、あるいは先んじるためには、持続的に印刷工場をスマート化することも不可欠です。そのためには、印刷機材・工程間連携・オペレータのスマート化レベルを常に測定・把握し、改善する仕組みを組み込むことも必要です。


今年(2023年)もペーパーレス化や資材費・燃料費・人件費上昇など厳しい市場環境となることが見込まれます。印刷工場のスマート化も進めることで、ぜひ売上・利益増大を実現しましょう!

2023年1月4日水曜日

印刷会社さまへの2023年提言:もう一度、未来を破壊しよう!

明けましておめでとうございます。
旧年中も大変お世話になりました。本年も何卒よろしくお願いいたします。

さて、コロナ禍以降印刷市場も大きく変わりました。例えば、非対面化・オンライン化・DX推進などの流れが強まる中、商業印刷・出版印刷・事務用印刷など多くの分野で『ペーパーレス化』が大きく進み、印刷市場が縮小するペースも早まりました。このペーパーレス化のトレンドは、残念ながら、2023年以降も続くことが見込まれます。原料やエネルギーコストも高騰しています。

この厳しい市場環境を乗り越えて印刷会社さまが売上・利益を増大させるためには、「サステナブル・ソリューション・プロバイダー」(Sustainable Solutions Proviver, SSP)へと進化することが不可欠だと、ブライター・レイターでは考えます。SSPとは、「顧客の売上・利益増大に貢献しながら、地域の経済・社会・環境問題も解決する」印刷会社さまのことです。

ところで、私は「未来を破壊する」という本を2012年に翻訳しました。皆さまの中にも、拙訳書をお読みいただいた方がいらっしゃるかと思います。この本では、印刷会社さまが印刷物を提供する「プリント・サービス・プロバイダー(PSP)」から顧客のマーケティングを支援する「マーケティング・サービス・プロバイダー(MSP)」に進化することで、(印刷会社さまにとって)厳しく暗い「未来を破壊」できることを紹介しました。

そのMSPからSSPへとさらに進化すること。これが、厳しい状況に直面する印刷会社様が「もう一度、未来を破壊」して売上・利益増大を実現する、重要なポイントです。SSPへの進化にあたっては、地域の経済・社会・環境問題への理解を深めるとともに、「AI(人工知能)」「(AR・VRなど)XR」「バイオマス利用技術」といった新しい技術や「知的財産」などを適切に活用することも求められます。

SSPとしての活動を具体化させるヒントとして、例えば「30by30(サーティ バイ サーティ)」があります。30by30は、昨年(2022年)12月にカナダで開催されたCOP15(国連の生物多様性条約締約国会議)で採択された世界目標のひとつで、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとするものです。

30by30で興味深いのは、「健全な生態系の保存」と「地域の経済・社会・環境問題の同時解決」の両方が視野に入っている点です。つまり、生態系を保護しながら、食や健康・いやし・脱炭素などを通じて、売上・利益も伸ばしていこう!という活動になります。これは、「もう一度、未来を破壊する」ことを目指す印刷会社にとって、参考になる考え方です。

SSPへと進化して、「もう一度、未来を破壊する」。ブライター・レイターは、そのための情報提供・サービス提供に一層注力することで、皆さまそして皆さまの顧客の売上・利益増大に貢献する所存です。

改めて、本年も何卒よろしくお願いいたします!



2022年8月22日月曜日

ビスタプリントはどこへ行く?

 大手印刷通販会社、というより印刷通販という市場をつくったグローバル企業ビスタプリント(Vistaprint)は、ホームページで「2022年8月31日をもって、日本でのサービスを終了すること」を発表しました。この背景には何があったのでしょう?

ビスタプリントの親会社Cimpress社の決算資料によれば、ビスタプリント(グローバル)の売上高はコロナ禍で11%減少しました(FY20, 2019年7月〜2020年6月)。しかし、FY21から増加に転じ、FY22(21年7月〜22年6月)にはコロナ禍前を上回る15億1,500万ドル(約2,100億円)に達しました。

一方、利益(EBITDA, 利払い前・税引き前・減価償却前利益)は、コロナ禍が始まったFY20にはなんと増加しました。しかし、その後は急速に減少し、FY22にはFY20の約半分(54%)の1億9,500万ドル(約270億円)になりました。

ビスタプリントは2013年11月にプラザクリエイトと資本業務提携、2014年3月には同社と合弁会社ビスタプリントジャパンを設立して、日本市場の開拓を進めてきました。ただ、価格競争が激しい日本市場で存在感を出すのは難しかったようです。

では、ビスタプリントは今後どのように展開していくのでしょうか?Cimpress社によれば、「価格競争が激しい名刺や単純なマーケティングマテリアルの印刷」から「スモールビジネスのデザインやマーケティングのパートナー」へと進化していくとのこと。そのためのプラットフォームへの投資を進めていく計画です。

ビスタプリントの日本市場撤退と方針転換は、厳しい価格競争からの脱却を模索する印刷会社の参考になりそうです。その動向を今後も引き続きフォローしていきます!


2022年8月18日木曜日

自分達らしい「ヒューマンスケールの工場」をつくろう!

印刷業界では過度な価格競争を背景に、スキルレス化や自動化などによるコスト削減を進めてきました。一方で、価格競争を抜け出すための高付加価値化にも取り組んできています。さて、スキルレス化と高付加価値化のバランスをどうとれば良いのでしょう?

ところで、こちらの記事によれば、フランスの高級ブランド ルイ・ヴィトンの時計を製造する自社工場「ラ・ファブリク・デュ・タン(時の工場)」(スイス・ジュネーブ)には100名弱の従業員がいます。そのうち、4名の時計職人が比較的価格の低い(といっても50万円以上はしますが)時計を年間13,000〜18,000本、15名の時計職人が比較的価格の高い時計(中には数千万円するものも)を年間400本、それぞれ製造しています。

こちらの記事では、ラ・ファブリク・デュ・タンの責任者 ミシェル・ナバス氏はこの工場について、コスト削減を進めつつも「個々のスキルの恩恵を受けられる、ヒューマンスケールの企業でありたい」としています。例えば、「部品に関しては、すべてを内製するのではなく、最高のサプライヤーと協力して」いますが、「サプライヤーからの供給を受けた部品を、すべて手作業で仕上げている」といった高付加価値化も進めています。

印刷会社がスキルレス化と高付加価値化のバランスを取る方法として、ラ・ファブリク・デュ・タンのように、「高付加価値商品ライン」と「一般商品ライン」を分ける方法もあります。ワザを活かした高付加価値商品ラインと、自動化・スキルレス化した生産性の高い一般商品ライン、のように。

その際、自分達らしい「個々のスキル」とそのスキルを活かせる「ヒューマンスケールの工場」を意識することが大切です。工場は、コストセンターであると同時に付加価値を付ける場所でもあります。個々のスキルで付加価値を高められる部分にはどんどん付加価値を付け、そうでない部分は自動化やパートナーとの協業などを通じてコストを削減する、ヒューマンスケールの工場。

営業やマーケティングは、そのスキル、またそのスキルで作られた商品の良さ・魅力を伝えて、ファンをつくること・増やすことが求められます。ファンになっていただくのは、顧客はもちろん、自社のスタッフやお取引先さま、地域社会の皆さま、などステークホルダーも含まれます。

多くの印刷会社が取り組んでいるSDGsも、この「ヒューマンスケールの工場」と相性が良さそうです。ぜひ、自分達らしい「ヒューマンスケールの工場」をつくって、厳しい市場環境にマケズ、売上・利益を伸ばしましょう!

2022年8月3日水曜日

『イベントの脱プラ化』を進めよう!

SDGsへの意識が高まる中、様々な分野で「脱プラスチック」の取り組みが進んでいます。イベントを企画・運営されている皆さま、このトレンドに乗って『イベントの脱プラ化』を進めませんか?

例えば、イベントで資料を入れて配布するクリアフォルダーを「紙フォルダー」に変えること。紙フォルダーは様々な用紙で作ることができるため、心地の良い色や手触りの良い紙を使うことで、ご参加された皆さまに「より良い体験」をご提供することもできます。

また、廃棄予定のポスターなどを断裁して、紙フォルダーとして「再利用」することもできます。IRイベントでこの「アップサイクル紙フォルダー(仮称)」を使えば、御社の環境への取り組みをさらに強く投資家の皆さまにアピールできます。



お食事を提供するイベントでは、「紙食器」を採用することで脱プラ化を進めることができます。例えば、こちらの紙食器「beak」にはカップ・平皿・深皿の3種類があって、紙製のフォークとスプーンも付いています。しかもこのbeak、最初はA4サイズの(半抜きされた)シートの状態で、それを手で切り抜いて自分で折り込んで作る「体験」から始まります。

もちろん、機能的にも優れています。カップには熱いスープを入れることができますし、平皿にはカレー、深皿にはラーメンなどを入れることもできます。紙製なので、カップの側面に会社やサービス、イベントなどのロゴを印刷することもできます。





ブースの什器も紙製にするなど、イベントの脱プラ化を進める余地はたくさんあります。また、規模の小さなイベントにも対応できるよう、小ロットのご要望にもお応えできる体制も整いつつあります。イベントを企画・運営されている皆さま、ぜひ『イベントの脱プラ化』を進めましょう!そして、SDGsの目標達成に貢献しましょう!!

イベントの脱プラ化にご興味をお持ちの皆さま、お気軽にブライター・レイター(担当:山下)までお問い合わせください。