印刷物をもっと「つくる」「使う」「残す」ことを支援する、ブライター・レイターのブログです。

2011年4月28日木曜日

6月度『新規サービス マーケティング戦略立案ワークショップ』

☆3週間で新規サービスのマーケティング戦略を立案します☆

新規サービスの基本戦略を基に、3週間のワークショップでマーケティング戦略を立案いたします。但し、本ワークショップの参加者は、『新規サービス 基本戦略立案ワークショップ』を終了された方に限ります。

  • 週1回(3時間)× 3回(3週間):
    • 第1週:6月24日(金)13:30〜16:30
    • 第2週:7月  1日(金)13:30〜16:30
    • 第3週:7月  8日(金)13:30〜16:30
  • 会場:東京都立産業貿易センター 浜松町館会議室(JR浜松町駅 北口改札 徒歩3分)
  • 定員:10名
  • 参加費:56,700円(税込)(6/10までにお申し込み頂くと 47,250円)
  • 講師:山下 潤一郎(ブライター・レイター)

詳細は、チラシをご確認下さい。また、本ワークショップへのお申し込みは、お名前・会社名・部署名・役職・ご連絡先お電話番号をご記入の上、こちらまでお願いいたします。

皆様のご参加、心よりお待ちしております。


6月度『新規サービス 基本戦略立案ワークショップ』のご案内

☆3時間で新規サービスのアイデアをビジネスの形に落とし込みます☆

印刷会社がお持ちの新規サービスのアイデアを3時間のワークショップでビジネスの形(基本戦略)の形に落とし込むワークショップです。

  • 日時:6月3日(金) 13:30〜16:30、6月10(金)13:30〜16:30
  • 会場:東京都立産業貿易センター 浜松町館会議室(JR浜松町駅 北口改札 徒歩3分)
  • 定員:10名
  • 参加費:18,900円(税込)(5/20までにお申し込みいただくと 15,750円)
  • 講師:山下 潤一郎(ブライター・レイター)
本ワークショップの詳細は、チラシをご確認下さい。また、お申し込みは、お名前・会社名・部署名・役職・ご連絡先お電話番号をご記入の上、こちらまでお願いいたします。

皆様のご参加、心よりお待ちしております。



2011年4月27日水曜日

デジタル印刷 理想と現実のギャップ:利益編

4月26日のブログで、印刷会社においてデジタル印刷機の導入意欲が非常に低いことを指摘した。その理由のひとつとして、4月24日のブログで明らかにしたように、『デジタル印刷ならではの付加価値を活かすジョブが取れていないこと』が挙げらよう。また別の理由として、デジタル印刷で思うように利益を挙げられていないことも挙げられる。

ここ数年間で、ライトプロダクションと呼ばれる低価格で高速なカラーデジタル印刷機が普及したが、日印産連アンケート結果によれば、これらを含めたカラーデジタル印刷機(生産機、トナー、カット紙、A3モデル)を使っている印刷会社のうち利益を出しているのは3分の1である。ちなみに、モノクロ機(トナー、カット紙、A3モデル)におけるその比率は46%となっている。





以前、「デジタル印刷は、大ロットのオフセット機のジョブを取るための細かい仕事を行うための機械なので、利益は出なくても良い」というご意見をお伺いしたことがある。現在、オフセットのジョブでは小ロット化・低価格化が進んでおり、オフセットのジョブで十分な利益を出すのは簡単ではない。こうした状況では、デジタル機のジョブでも利益を出す事が求められるが、実際にはカラー機では3分の2、モノクロ機では5割強が利益を出せていない。

このような現実に直面している印刷会社において、デジタル印刷機の導入意欲が低いのは当然のことである。デジタル印刷機メーカー、そして印刷機材商社には、日本市場に適したデジタル印刷による売上・利益を同時に拡大する方法を、印刷会社とともに開発し、共有することが求められる。

2011年4月26日火曜日

セミナーのご案内:『印刷会社が震災を乗り越えるための新規ビジネス』

私も運営に携わっております印刷会社様の新規事業成功を支援する『10→30戦略室』の5月度セミナーが、以下のように開催されることとなりました。是非ご参加いただければと存じます:

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『10→30戦略室』第3回セミナー(2011年5月度)

【テーマ 】『印刷会社が震災を乗り越えるための新規ビジネス』

【開催日時】2011年5月31日(火) 13:30〜16:30
      ※受付開始 13:15 〜

【会  場 】日本写真会館3階会議室
      〒160-0004 東京都新宿区四谷 1丁目7番地

【アクセス】JR四ッ谷駅 四ッ谷口 徒歩3分
      東京メトロ 丸の内線1番出口 徒歩5分
      東京メトロ 南北線2番出口 徒歩3分
      http://www.sha-bunkyo.or.jp/gallery/port.html
            (こちらのギャラリーが入っているビルの3階になります)

【参加費 】無料

【対 象 】印刷関連企業の経営者・新規事業担当者

【定 員 】36名

【内 容 】
   第一部 『震災後に求められる印刷サービスとは』
        講演者 ブライター・レイター 山下潤一郎
   第二部 『震災から何を学ぶか』
        講演者 株式会社バリューマシーンインターナショナル 宮本泰夫
   第三部 『パネルディスカッション:ノウハウを武器に印刷会社が活性化する方法』
        講演者 10→30戦略室

お申し込みは以下のサイトからお願いいたします:
http://p.tl/IHdC

【参考情報】
山下 潤一郎:ブライター・レイター 代表
宮本 泰夫:株式会社 バリューマシーンインターナショナル 取締役副社長

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セミナーに関してご質問などございましたらお気軽にご連絡いただければと思います。また、『10→30戦略室』につきましては、以下のサイトをご確認下さい:
http://10-30.org/

皆様のご参加、心よりお待ちしております。

こちらの写真は、今年1月に実施した第1回セミナーの模様です。

デジタル印刷機(生産機)の保有状況/今後の導入予定

2011年3月、日本印刷産業連合会から発表された『印刷業界におけるデジタル印刷に関するアンケート調査』によれば、デジタル印刷機(生産機)の設備を保有する印刷会社は53社、全体の40%であった。まだ6割の印刷会社がデジタル印刷機(生産機)を保有していないことから、デジタル印刷機材メーカーや商社の視点から見ると、まだ市場のポテンシャルは大きいように思われる。


しかし、今後のデジタル印刷機(生産機)の導入予定についての調査結果を見ると、回答数133社に対してカラー機10台・モノクロ機5台の合計15台に留まっている。これは東日本震災前の2010年5月に実施されたアンケートであることから、現在では更に導入意向が弱まっていることが考えられる。

不況の影響以外に考えられる理由のひとつとして、前回の記事で分析したように、デジタル印刷のジョブにおいて理想と現実にギャップが生じていることが挙げられよう。また、デジタル印刷の利益率についても理想と現実にギャップが生じていることも、その理由として考えられる。この点については、次回のブログで分析する。

2011年4月24日日曜日

デジタル印刷の理想と現実のギャップ、そしてその埋め方について

少々間が空いてしまったが、4月6日の記事に引き続き、日本印刷産業連合会から発表された「印刷業界におけるデジタル印刷に関するアンケート調査」について分析を行う。

アンケートに回答した印刷会社によれば、「デジタル印刷で重視している付加価値」は『バリアブル印刷』が第1位で24%、次いで『オンデマンド対応』(22%)、『ハイブリッド印刷』(14%)となっており、これら上位3項目で全体の60%を占めている。



しかしながら、このアンケートでは印刷会社がこれらの付加価値をビジネスに上手く結びつけられていない現実が明らかとなった。「デジタル印刷で売上が1位〜3位の受注品目」について質問した結果、『バリアブル印刷』の売上が1位の印刷会社は4社に留まっている。『オンデマンド対応』は、オフセット機での短納期対応スキルが高まっている現状では効果が十分出ているとは限らない。また、『ハイブリッド印刷』への対応が進んでいる印刷会社は、まだ限られている。


* 注)バリアブル印刷:カット紙への宛名印字、ナンバリング、可変情報出力など
事務用印刷:名刺、ハガキ、グリーティングカードなど


このように、印刷会社においてデジタル印刷の理想と現実にはギャップがあることが明らかとなった。印刷会社がデジタル印刷に成功するためには、この理想と現実のギャップを埋める事が求められよう。その方向としては、『バリアブル印刷のジョブを増やすよう提案力を高める』こと、あるいは『商業印刷や事務用印刷のジョブを効率的に行う』ことの2方向が考えられる。

このうち、『提案力を高める』にはスタッフのスキルアップなど時間が掛かることが見込まれる。そのため、短期的に売上・利益の拡大を実現するためには、既にジョブがある商業印刷や事務用印刷のジョブを更に増やし、同時に利益を拡大するため業務の効率化を進める事が適切であろう。

2011年4月17日日曜日

日本国内におけるフォトビジネスチャンス

4月20日(水)、日本HP主催の「HP デジタル印刷セミナー『フォトブック』」でプレゼンテーションを行うことになりました。お時間がありましたら、是非ご参加下さい:

  • 日時:2011年4月20日(水) 13:30 〜 16:00(受付開始 13:00〜)
  • 会場:日本HP 高井戸事業所
  • 内容:
    • 日本HP『HP Indigoだからできるフォトビジネス』
    • ブライター・レイター 山下潤一郎『日本国内におけるフォトビジネスチャンス』
    • 塩田 正幸 氏『プロカメラマンが語る!Indigoで超える銀塩品質』
    • 錦明印刷『手軽に始められる世界品質のフォトブック』
    • TAOPIX Japan『進化するTAOPIXフォトブックソリューション』

詳細はこちらをご確認下さい。


2011年4月13日水曜日

デジタル印刷の現状と可能性

JAGATが発行する『プリバリ印 4月号』に、私の記事『デジタル印刷の現状と可能性』が掲載されました。この記事は以下の3つの記事で構成される『web x printing ウェブの進化と超印刷ビジネス』という特集のひとつになります:

  • コンテンツワークス株式会社『僕たちは世の中にない斬新な器を提供していく必要性を強く感じている』
  • 株式会社 P'Sネットワーク『印刷から加工、発送までその日にやります』
  • 山下潤一郎『スペシャルレポート:デジタル印刷の現状と可能性』

この特集では、『ウェブは印刷サービスの付加価値を高めるためのツールのひとつ』ということが事例を通じて示されています。私の記事は、ウェブと組み合わせて使われることの多い『デジタル印刷』を、顧客(印刷物発注企業)からの『ご支持』を強化し、そして更に『お役立ち』するためのツールという視点からその可能性を分析したものです。これらの記事は東日本大震災前に書かれたものですが、震災後にも十分当てはまる内容だと思います。是非、ご一読下さい。


2011年4月10日日曜日

震災後の印刷業界の方向性

印刷界 2011年4月号に『緊急提言 震災後の印刷会社の方向性』というミニ特集が組まれているのですが、その中に私の『震災後に必要とされる印刷サービス』という記事も掲載されております。是非、お読み下さい。

尚、この『緊急提言 震災後の印刷会社の方向性』は、以下の記事で構成されています:

  • ブライター・レイター 山下潤一郎『震災後に必要とされる印刷サービス』
  • 小森コーポレーション『印刷現場の予防保全 ― 地震・水害対策 ―』
  • ハイデルベルグ・ジャパン災害緊急対策室『地震後の機械の取り扱いについて』
  • 日本HP『Webオンライン会議システムなど無償提供』
これらの記事を参考に、危機管理体制の強化と併せて、震災後における消費者や印刷物発注企業の変化に対応した印刷サービスの開発・提供を通じて、印刷業界の一日も早い復興、そして更なる盛り上がりを実現していただければと思います。


2011年4月9日土曜日

二ツ星レストランの被災支援ランチ

市ヶ谷にある二ツ星レストラン『ル・マンジュ・トゥー』のお店の前に、4月30日より第1・3・5土曜日に震災支援ランチを始めるという案内が出ていました。売上の20%を被災地へ義援金としてお送りされるとのことです。美味しい料理を楽しんで、その料金の一部が義援金になるなんてうれしいことだと思います。この案内には書かれていませんが、このランチが風評被害で売上を落としている地域の食材を使ったものであったりすれば、更に貢献度は高まります。

先日このブログでご紹介した『FASHION GIRLS FOR JAPAN』のような、消費と被災地支援の両立を実現出来るイベントがもっと広まることも、被災地の一日も早い復興に繋がると思います。グルメの皆さん、是非『ル・マンジュ・トゥー』のランチを通じて、被災地の復興を支援して下さい。そして、こうした活動を広めて下さい。

2011年4月6日水曜日

2013年の印刷会社のサービス内容

3月31日、日本印刷産業連合会から「印刷業界におけるデジタル印刷に関するアンケート調査 2010年/2013年デジタル印刷予測」が発表された。この調査は、以下の団体に所属する全国681社に対して2010年5月に実施されたものである:

  • 印刷工業会
  • 全日本印刷工業組合連合会
  • 日本フォーム印刷工業連合会
  • 日本グラフィックサービス工業会
  • 日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会
  • 全日本シール印刷共同組合連合会
  • 全日本グラビア協同組合連合会
  • 全日本スクリーン・デジタル印刷共同組合連合会
この調査結果によれば、2010年度と2013年度における印刷会社のサービス別売上比率を比較すると、デジタル印刷サービス(トナー機・インクジェット機の合計)は27%から34%へと、また印刷付帯サービスも11%から13%へと増加することが予測されている。その結果、2013年度には有版印刷以外のサービスが占める比率が50%近くまで増加する予測となっている。


この調査は前述のように東日本大震災前(昨年5月)に実施されたもので、3月以降の用紙やインキの供給不足や計画停電、企業の広告宣伝活動の自粛や活動の移転・分散、消費者の買い控えなどが反映されていない。こうした震災後の動きは、特に有版印刷の大ロットジョブに大きな影響を与えると考えられることから、2013年度にはデジタル印刷や印刷付帯サービスの売上比率が50%を上回ることも十分考えられよう。

次回以降のブログでは、このアンケート調査結果を基にデジタル印刷・印刷付帯サービスの事業拡大機会について分析する。

2011年4月4日月曜日

NHKでも取り上げられました:FASHION GIRLS FOR JAPAN

先日こちらのブログで紹介したイベント『FASHION GIRLS FOR JAPAN 60+ DESIGNERS/ 60+ ROLLING RACKS』が、NHKのニュースでも取り上げられました:

NY被災者支援の特別セール:
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110403/k10015070701000.html

東北地方そして日本全体が一日も早い復興を実現し、更にこれまで以上に発展するためには、経済の活性化が不可欠だと思われます。日本国内でも、こうしたイベントの積み重ねによって継続的な東北地方への義援金の流れを作り、また全国の企業活動を活性化する動きが広まることを期待します。

JAPAN SHOP 2011に見る新しい印刷サービスの可能性、など

3月31日、ブライター・レイター・ニュース第6号を発行いたしました。本号の内容は以下の通りです:

  • 印刷業界が震災を乗り越えるために(1ページ)
  • JAPAN SHOP 2011に見る新しい印刷サービスの可能性(5ページ):
    • 家具や文具、雑貨の高付加価値化
    • 省消費電力とプロモーション効率向上を両立させる屋外広告
    • ショップの『香り』を届けるダイレクトメール
  • 印刷会社の強み分析:株式会社ディグ(2ページ)
  • A4サイズ、モノクロ、8ページ
  • 定価:12,000円(税別)

尚、第5号(PAGE 2011とCP+2011に見る印刷市場動向と事業機会)の詳細は、こちらでご確認いただけます:
http://brighterlaterblog.blogspot.com/2011/02/page2011-cp-2011.html


ブライター・レイター・ニュースに関するご質問・お申し込みは、以下までお願いいたします:
yamashita@BrighterLater.jp (担当:山下)