前回に引き続き、Web & モバイル マーケティング EXPOにおけるO2Oのソリューションをご紹介します。今回は、Online to Offline のソリューションです。
今回の会場では、博報堂アイ・スタジオが Yahoo! JAPANとの共同事業「Yahoo! JAPAN年賀状」を紹介していました。これは、住所が分からなくてもフェイスブックの友達やツイッターのアカウント、メールアドレスが分かっている友人・知人に紙の年賀状が送れるというサービスになります。展示会には出展されていなかったのですが、同様のサービスには日本郵便と電通の合弁会社JPメディアダイレクトが提供するサービス ポストマンなどもあります。
「住所が分からなくても送れる」というサービスは年賀状シーズンになるとよく目にするのですが、実は、通常のプロモーションにも使えるのではないかと、私は考えています。例えば、Facebookの企業ページに「いいね!」を押してくださった方だけに特別なデザインと内容のDMや販促品をお送りするとか。これは、ファンを集めることに加えて、ファンを維持することにもつながると思います。
フェイスブックなどSNSを活用したマーケティング(拙訳書「未来を破壊する」でいうところのインバウンドマーケティング)は、これから益々重要になります。こうしたOnline2Offlineのサービスを追加することで、インバウンドマーケティングの効果は更に高まると考えられます。また、この場合はDMや販促品など「リアル」なものを送付するため、印刷業界にとっても魅力的なソリューションになります。
ただ、現時点ではこうしたOnline2Offlineのソリューションは、企業のプロモーション活動にはあまり活用されていません。その理由は、企業側がこうしたプロモーションの可能性を十分に理解していないからだと思われます。つまり、こうしたソリューションを提案することで、印刷会社は顧客企業のインバウンドマーケティングの効果を高めることに貢献できます。
もちろん、「いいね!」を押してくださったファンの方に送付するDMや販促品、あるいは販促品のパッケージにARを追加して、再び企業のサイトなどに誘導することも可能です。その際、誘導した先でお送りしたDMや販促品に関するご意見・ご感想を書き込んでいただき、それを広くシェアしてさらにファンを増やすといった仕組みも面白いかと思います。
販促品をトリガーにして、リアル(Offline)とWeb(Online)両方のチャネルを通じてファンとのコミュニケーションを深めることができる印刷サービスは、顧客企業にとって非常に魅力的だと思いますがいかがしょう?もし、こうした印刷サービスの立ち上げ・拡大をご検討される際には、是非お声がけください (^ ^)
印刷物をもっと「つくる」「使う」「残す」ことを支援する、ブライター・レイターのブログです。
2012年10月31日水曜日
2012年7月12日木曜日
クロスメディア時代の印刷サービス:小松総合印刷さんの事例紹介
今回、「東京国際ブックフェア」(7月5日 〜 8日)とほぼ同時期に東京ビッグサイトで開催されていた「販促 EXPO」(7月4日 〜 6日)では、クロスメディアを活用したプロモーションが数多く提案されていました。今回のブログでは、販促 EXPOに出展されていた小松総合印刷(長野県 伊那市)の方からご紹介いただきました、印刷物とウェブを組み合わせた面白い事例を皆さんにもお伝えしたいと思います。
小松総合印刷さんの顧客(ある外食チェーン)では、まずスマホや携帯電話に対してメールをお送りしてウェブに誘導し、そこで好きなメニューやそのチェーンに対するロイヤリティの高さなどを確認されるそうです。その後、ウェブで収集した情報を基に来店していただけそうなお客さま(印刷会社から見ると「顧客の顧客」)を明らかにし、またそのお客さまの好みにあった絵柄の(パーソナライズされた)印刷物を送付することで、より来店していただく確率を高くされているそうです。
こうした「ウェブを使ってご来店いただけそうな見込み客を見極めて、印刷物で背中を押す」というクロスメディアマーケティング手法は、「印刷物の力」を活かしつつ費用対効果を高める方法のひとつになります。そのため是非、多くの印刷会社の皆さまにも顧客である印刷物発注者さまにご提案いただければと思います。ただ、これを実現するためには、以下の様なスキルが必要になります:
小松総合印刷さんの顧客(ある外食チェーン)では、まずスマホや携帯電話に対してメールをお送りしてウェブに誘導し、そこで好きなメニューやそのチェーンに対するロイヤリティの高さなどを確認されるそうです。その後、ウェブで収集した情報を基に来店していただけそうなお客さま(印刷会社から見ると「顧客の顧客」)を明らかにし、またそのお客さまの好みにあった絵柄の(パーソナライズされた)印刷物を送付することで、より来店していただく確率を高くされているそうです。
こうした「ウェブを使ってご来店いただけそうな見込み客を見極めて、印刷物で背中を押す」というクロスメディアマーケティング手法は、「印刷物の力」を活かしつつ費用対効果を高める方法のひとつになります。そのため是非、多くの印刷会社の皆さまにも顧客である印刷物発注者さまにご提案いただければと思います。ただ、これを実現するためには、以下の様なスキルが必要になります:
- スマホや携帯電話のメールアドレスなどの情報収集・管理スキル
- 見込み客を明らかにするスキル
- 見込み客の背中を押すクリエイティブを制作するスキル
- 一連のキャンペーンの成果を測定・分析・評価するスキル
- 顧客(印刷物発注者さま)にこうしたキャンペーンをご提案するスキル、など
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