五月革命の際、たくさんの人を巻き込み連帯感を育んだメディアのひとつにポスターがあります。日々状況が変わる中で慌ただしくつくられたため、その多くが単色でデザインやメッセージもシンプル。印刷方法は主にシルクスクリーンですが、学生など職人ではない人たちが刷ったため、曲がって印刷されていたり一部がこすれてしまっていたり。
しかし、そんなポスターは荒々しさも含めとても魅力的で、多くの美術館やアートコレクターが収集しています(私もわずかですが集めています)。今年は革命50周年ということで、五月革命ポスターを集めた展覧会もパリのエコール・デ・ボサール(2018年2月21日〜5月20日)で開催されています。
50年経っても世界中でたくさんの人に愛される印刷物をつくりたい。毎年5月はそんな気持ちを新たにする季節ですが、今年は特に強く感じます。