印刷会社の新規ビジネス成功支援を専門とするコンサルティング会社 ブライター・レイター のブログです。

2017年2月3日金曜日

ロックな印刷物:IT (International Times) #6, Paul McCartney Cover

今から50年前の1967年、4人のビートル(ビートルズのメンバー)のうち一番アバンギャルドだったのはポール・マッカートニーでした。他の3人がロンドン近郊に居を構えて世間と少し距離を置いている中、ポールはロンドンのど真ん中、アビーロードスタジオ近くに住み、アンダーグラウンドシーンの重要人物達と積極的に交流を深めていました。

その成果のひとつが、こちらの IT (International Times) 第6号(1967年1月発行)です。ITは1966年に創刊されたロンドンの(主にアンダーグラウンドの)イベントを紹介していた新聞です。ロンドンのぴあみたいなもので、Time Out よりも前に創刊されています。

ポールはITの発行者とも懇意にしていたのですが、ある日その人から「お金が無いんだけどどうしたら良いと思う?」と相談されました。まだITは創刊されたばかりで、印刷も編集部の片隅で編集者やデザイナーが自分たちで行っているような頃でした。

「僕のインタビュー記事を載せたらどう?そうすれば、レコード会社から広告も取れるようになるから」。こう答えたポールのインタビュー記事が掲載されたのがこの号でした。その後、1967年6月にビートルズが「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」を発売した時には、IT 14号にこのアルバムの全面広告が出ました。また、このアルバムの発売元 EMI は、その後ピンク・フロイドのデビューアルバム「夜明けの口笛吹き」の広告などもITに出稿しています。

このインタビューの数ヶ月前、ビートルズは武道館で伝説的なコンサートを開いています。そんなスーパースターが創刊したばかりのアングラ新聞/雑誌の広告を取るお手伝いをするなんて、ほとんど例がないと思います。少なくとも、日本では聞いたことがありません。でも、そんな奇跡のようなことが、当時のロンドンでは起こっていました。

スウィンギングロンドン時代の印刷物に魅力的なものが多いのは、こうしたステキな人間関係が背景にあったからかもしれませんね (^ ^)

0 件のコメント:

コメントを投稿