2017年10月12日・13日の2日間、東京・秋葉原UDXにて大塚商会の印刷関連業向けイベント『POINT2017』が開催されました。会場は「印刷工場」「営業・人事・総務・経理」「制作」「マテリアル」「コラボレーション」などのエリアに分けられ、たくさんのソリューションが提案されていました。その中で気になったものをいくつかご紹介します:
- デジタル後加工機:
- 製本機:PLOCKMATIC PBM350:
- デジタル印刷機とインラインでもオフラインでも連携させることができる、角背中綴じ機。会場では、RICOH Pro C9110 と並べて展示・デモが行われていた(ただし、オフラインでの製本デモ)。
- 封入封緘機:pitney bowes Relay 7000 inserting system
- 発送・受取業務ソリューション:pitney bowes SendPro P2000:
- インクジェットヘッドが設置されていて、消印に加えて開けたくなるようなメッセージもあわせてフルカラーで印刷できる。
- 小包や書留などの重要書類は、スキャナーで受領を記録し受取人に到着を通知できる。
- なお、これらの pitney bowes の機材はデザイン性が高いことから、「顧客を呼べる工場」「社員が気持ちよく働ける工場」などを目指す印刷会社は注目。
- クラウド対応ワークフロー:
- KODAK PRINERGY CLOUD:
- 今回紹介されていたのは、ファイルアーカイブ&バックアップサービス。今後は、PRINERGYの利用データをクラウド上に蓄積・分析・見える化し、さらなる業務効率向上などに活用できるようになることを期待。
- 貼れるデジタル印刷機用基材:
- ダイオーポスタルケミカル レーザーサテン:サテン繊維にカラーレーザープリンターで印刷できるタック紙。衣服に貼っても剥がれにくい。
- パナック ゲルポリ、カベポリ:糊を使わない特殊粘着フィルム。広幅インクジェットプリンターで印刷可能。
- その他:
- グラボテック M40 Friendly:パソコンで作成したデータをそのまま箔押しできるコンピュータ箔押し機。
- ガーメントプリンター RICOH Ri 100:
- コンパクトなインクジェット式卓上ガーメントプリンター(4色機, 幅40cm x 高さ50cm x 奥行き 70cm)。 11月中旬発売予定の未発売機で、価格は50万円程度となる予定(インク価格は不明)
- TTDESIGN デジタルデザインサイネージ:
- デザインテンプレートが付いていて、簡単に配信用データを作ることができる。また、配信時間なども簡単に設定・管理できる。
- Microsoft Surface Hub:
- Windowsが入ったホワイトボード。手書き入力ができたり、その絵をそのまま共有できたりする。テレビ会議のときに便利。
- メディア・ユニバーサル・デザイン協会事務局 避難所設営シールセット:
- 災害時の避難所設営を簡単にできるセット。2016年4月の熊本地震の際に実際に利用された。
会場には、デジタル印刷と相性の良い後加工機や資材がたくさん提案されていたのが印象的でした。また、デジタルサイネージやデジタルホワイトボード(Surface Hub)みたいなデジタル機材や、人事・総務・経理向けソリューションといった通常印刷機材展では紹介されないようなものも並んでいて、大塚商会の特徴も伺うことができました。
来年のPOINT2018がどうなるのか楽しみです (^ ^)
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PLOCKMATIC PBM350 |
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pitney bowes SendPro P2000 |
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RICOH Ri 100 |