印刷物をもっと「つくる」「使う」「残す」ことを支援する、ブライター・レイターのブログです。

2020年1月6日月曜日

2030年の印刷市場トレンド予測


明けましておめでとうございます。
旧年中も大変お世話になりました。本年も何卒ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

さて、今年は2020年代最初の年です。10年後の2030年、印刷市場はどのように変化/進化しているでしょう?新年にあたり、ブライター・レイターでは2030年の印刷市場トレンドを以下のように予測しました:

1)『一生モノの関係をつくる』サービスを提供
2)印刷物のデバイス化
3)職人技で差別化(ただし、職人はAIやロボットかも)
4)競合のさらなるボーダレス化
5)印刷会社のグループ化


例えば、「1)『一生モノの関係をつくる』サービスを提供」について。
マーケティングでLTV(Life Time Value, 顧客生涯価値)が注目されていることからも分かるように、顧客と中長期的な関係を築くことが企業にとって重要になっています。これは、多くの市場で成長が鈍化しており(あるいはマイナス成長となっていて)、新規顧客獲得が難しくなっていることが背景にあります。

ITの進化により、顧客行動について大量のデータを測定・収集できるようになっています。現在、こうしたデータは顧客の「今」この瞬間の行動や気持ちを理解したりするために使われています。

今後、さらに大量に蓄積されたデータ(ビッグデータ)を活用することで、少し先の「将来」の行動や気持ちも予測することができるようになるでしょう。顧客の「今」この瞬間そして少し先の「将来」の行動や気持ちに寄り添いながら「一生モノの関係をつくる」。10年後には、こうしたサービスが広く提供されていることが見込まれます。

しかも、そのサービスでは印刷物が大きな役割を果たしています。フィジカル(= 手で触れる、物理的)な印刷物は長期間(場合によっては一生)手元に置いておけるからです。2030年には、「一生モノの関係をつくる」印刷サービスが中心となっているでしょう。

その他トレンドについては、印刷・加工会社の経営層のための月次勉強会「ブライター・レイター・ナイト!」(BLN)などで詳しくご紹介&議論したいと思います。2030年に向けて持続的成長を実現されたい皆さま、ぜひご参加ください (^ ^)