- チラシやカタログといったマーケティング用資料、パッケージ、出版など、既存の大きな印刷市場におけるデジタル印刷の利用拡大
- 先進国から新興国への印刷市場のシフト
- 国境を越えた印刷物の受発注の増大といった印刷市場のグローバル化
- BtoC型ビジネスの拡大
- クラウド型ソリューションの活用による印刷物発注者とのWeb上での関係強化
PSAとは、「印刷物発注者のニーズと印刷会社が提供するサービスをマッチングするエージェント(代理人)」のことで、私の造語です。PSAは更に、「発注者のニーズに合わせた新たな印刷サービスの企画・実現」「潜在的な印刷ニーズを掘り起こすための印刷サービスを企画し、発注者・印刷会社双方への提案」といった役割も果たします。印刷サービスのデジタル化が進む米国では、こうしたエージェントが大きな役割を果たしているといわれています。
発注者ニーズの複雑化に伴うBtoB型サービスの高度化、BtoC型サービスや海外向けサービスなどによる新規市場の開拓、といった印刷市場における新たな展開に対応するため、発注者と印刷会社の間をつなげるPSAという役割が拡大し、また重要になると考えられます。先のIGASでは、コニカミノルタをはじめデジタル印刷機材関連出展企業の多くが、印刷会社のデジタル印刷サービス立ち上げ支援の取組みに力を入れていました。こうした取組みも、PSAを巻き込んだものになると思われます。
もちろん、印刷会社が自らPSAとしての役割を果たせることが理想的でしょう。しかし、そのための経営資源が十分ではない印刷会社も少なくないと思われます。そのギャップを埋めるための役割が今後求められると私は考えており、ブライター・レイターとしてもPSAとして印刷会社の売上・利益増大に貢献したいと考えております。
ところで、本項でご紹介した「drupa以降へと続く印刷市場のトレンド」や「プリントサービスエージェント(PSA)」についての詳細は、11月初旬に発売される「印刷情報 11月号」に掲載予定の私の記事に書かれています。こちらも合わせてご確認下さい。