印刷物をもっと「つくる」「使う」「残す」ことを支援する、ブライター・レイターのブログです。

2013年2月11日月曜日

2013年にWebマーケターが注目するテーマ・キーワード Top 5 . . . (2)

前回のブログでご紹介した「Webマーケターが注目するテーマ・キーワード Top 5」の第2位にランクされたのは、「オウンドメディア(Owned Media)」です。


これは、お金を払って広告を掲載する「ペイドメディア(Paid Media)」や Facebookなど他社メディア上で情報を提供する「アーンドメディア(Earned Media)」との対比で使われる言葉で、自社の企業サイトやECサイトなどがオウンドメディアになります。

オウンドメディアが注目される背景として、アーンドメディアであるSNSなどは利用者数は多いもののマーケティング活動に制限があるなど、必ずしも使い勝手が良くないことが挙げられます。

オウンドメディアで面白いのは、自社の名刺や会社案内、パンフレットなどの印刷物もオウンドメディアだと考えている方もいらっしゃることです。こうした観点から捉えると、オウンドメディアという言葉が急に印刷業界にとって身近な考え方だという気がしてきます。この言葉が注目を集めているこの機会に、印刷会社はWeb媒体もあわせて提供するという取組みを進めることをお薦めします。

この際、拙訳書「未来を破壊する」に書かれているように、印刷会社はブランディングなどマーケティング活動を意識しながら、自社の名刺や会社案内に加えて自社サイトもあわせて制作・運用することが求められます。これは、自社での活動を通じて様々なオウンドメディアを組み合わせたマーケティング活動の効果を高めるノウハウを蓄積することができるためです。そうしたノウハウもあわせて提供することによって、より付加価値の高い印刷サービスが実現可能になります。

Webマーケティングの動向にも目を配ると、印刷会社にはまだまだ売上・利益を拡大できる余地が大きいことが見えてくるかと思います (^ ^)