HPのご担当者や出展各社にお伺いしたお話から、国内デジタル軟包装印刷サービスについて以下の様な現状が見えてきました:
- 国内の軟包装印刷市場においても10年以上前からデジタル印刷への取組みが進められていて、既に市場には多くのデジタル印刷による軟包装パッケージが導入されている:
- 月産 40万メートルの印刷会社もある。
- 新たにデジタル印刷機を導入するケースも続いている:
- 東和プロセス(埼玉・川口市)は、今年 Indigo WS6600 を導入、4月よりサービスの提供を開始する。
- グラビア印刷サービスを提供している会社が、顧客の小ロット・多品種ニーズに対応する形でデジタル印刷機を導入したケースが目に付く:
- 商材は、お茶やお米、健康食品など、商品の価格に占めるパッケージ費用の比率が比較的低めなものが中心。
- 小ロット・多品種に対応したサービスを始めた結果、新たな顧客の開拓にも成功しているケースも多い。
- 今回の展示会では、パーソナライズ型サービスも紹介されている:
- パッケージをご提供することに加えて、発注企業のマーケティング/コミュニケーションを支援するサービスを提案している印刷会社もあった:
- 不二印刷(大阪・大阪市)
- サトープリンティング(東京・目黒区)、など
- デジタル印刷機導入の際には、フレキソ印刷機もあわせて比較するケースが多い:
- デジタル機を導入した印刷会社では、フレキソ印刷機の環境対応性や安全性よりも、小ロット・多品種対応力の方が市場性が高いと判断したと考えられる。
- デジタル印刷機を導入する際には、HP社以外の製品を検討するケースは少ない:
- 海外では、Xikon(ザイコン)社製品やdotrixなども導入・活用されている。
- 昨年のdrupaで発表されたB2サイズに対応したロール機 Indigo 20000 に対する興味は大きい:
- これまでよりも大きなサイズのパッケージを生産できるようになるため。
- 国内1号機(アジア1号機)は、今年10月に精工(大阪・大阪市)が導入予定。
次回のブログでは、こうした現状から伺えるデジタル軟包装印刷サービス市場の新しい市場機会について分析したいと思います!