これを分析するために、2002年〜2014年における以下データの推移を比較したグラフを作成しました(グラフを見やすくするために、2002年を100として指数化しています):
- 日経平均終値(年次):
- 出所:日経平均プロフィル
- 年間印刷市場規模(製造品出荷額等):
グラフを見ると、この間日経平均は大きく上下していることが分かります。2006年末には2002年末の2倍になりましたが、2008年末・2011年末には2002年末時点の水準にまで落ち込みました。その後、2012年以降は再び大きく伸び、2014年末には2006年末とほぼ同じ水準になっています。
これに対して、印刷市場はほぼ一本調子で縮小しており、2014年は2002年のおよそ7割の規模となっています。つまり、中長期的に見ると、株価と印刷市場規模には相関関係は無さそうです。もちろん、仕事の内容によっては株価との相関性が高い印刷会社もあるでしょう。また、年末時点ではなく年間平均株価を算出してより詳細に分析すれば、もう少し相関が高まるかもしれません。しかし、全体として見た場合には、相関性は低そうです。
売上・利益の増大を目指す印刷会社には、株価の変動に振り回されることなく、2017年も成長事業をつくる取り組みを希望と勇気を持って着実に進めることが必要不可欠です。デジタル時代の印刷物・印刷サービスを企画・提供して、楽しくて明るく前向きな2017年にしましょう!