第1回目となる今回は、「戦略・戦術を持って取り組んでいる」という特徴を取り上げます。デジタル印刷サービスという新しい事業を立ち上げるに当たっては、ターゲットとする市場を理解した上で、以下の様な戦略・戦術を明確にすることが求められます:
- 実現を目指すゴール:売上高・利益率
- 割り当てる経営資源:人材、生産設備、予算など
- ゴールを達成するために必要な武器・戦い方
- ゴール達成までのスケジュール、など
デジタル印刷サービスで売上・利益を伸ばしている印刷会社は、それぞれ独自の戦略・戦術を持って取り組んでいます。以前のブログで、水上印刷の水上社長がセミナーで「印刷会社が業態変革に成功するためには、利益が上がるための事業構想や事業継承も含めた戦略を立てて行動に移すこと」という趣旨の発言をされたことをご紹介しましたが、デジタル印刷成功においてもこうした取組みは有効なようです。
また、「で、『未来を破壊する』と本当に儲かるの?」という記事で、「どうすれば(未来を破壊するための印刷サービスについて)『知っている』から『出来ている』に進むことができるのか?」という問いを投げかけさせていただきました。その方法のひとつとして、この「戦略・戦術を持って取り組む」ことが挙げられると考えられます。
デジタル印刷の取組みで期待通りの成果が上がっていない印刷会社の中には、明確な「戦略・戦術」を持っていないところが少なからず見受けられます。この機会に是非、「戦略・戦術」の策定・実行を通して、デジタル印刷サービスの立て直しを図っていただければと思います。