印刷物をもっと「つくる」「使う」「残す」ことを支援する、ブライター・レイターのブログです。

2013年10月29日火曜日

ビッグデータ x W2P


Web &モバイルマーケティングEXPOトスマックブースでは、最近話題のビッグデータとWeb to printW2P)を組み合わせたサービスが紹介されていました。

トスマックでは現在、店頭・売り場の販促用POPを制作・発注できるWeb to printシステム「プロモーション・クラウド」を提供しています。これは、例えば各店長が自分の店舗に合った販促物をWebで制作・発注できるもので、注文後72時間以内に発送されます。テンプレートの利用が中心ですが、オリジナル形状も作成可能となっています。

今回、トスマックはAPIApplication Programming Interfaceを使ってプロモーション・クラウドを各種Webサイトと連携するサービスを紹介していました。このサービスでは、自社サイトや自社ECサイト、ブログ、SNS、口コミサイトなどのデータをPOPに反映することができます。

これは、あるアパレルメーカーからの依頼で開発しているサービスだそうです。このメーカーでは、例えば店長ブログで新商品を紹介しても、店頭のPOPなどとの連携が取れていないことが多いそうです。こうした状況を改善するために、WebPOPW2Pのシステムを介して連動させることを目指しています。

今回は店長ブログや自社サイト、自社ECサイトなどWeb系のオウンドメディアPOPの連携が目的となっています。しかし、こうした「ビッグデータ x W2P」の仕組みができると、将来的にはWeb上の言葉を広く分析して、来店者の購買意欲を高めるキーワードをPOPに反映させることができそうです。

また、全ての店舗スタッフが持つ商品知識(うんちくを含む)を共有化してPOPに反映させたり、データが蓄積されれば、店長が自店舗の過去の事例や顧客層が似ている他店舗の成功事例をもとにPOPを作成できたりするようになる可能性も考えられます。商材も、店頭POPだけでなくDMやポスター、サイネージなど広がりそうです。

今後、販促用印刷物ではバージョニングやパーソナライズが進むことが見込まれますが、ビッグデータの活用によってその表現が洗練される可能性がありそうです。今回の展示会ではトスマックだけでしたが、来年2月のpageや2年後のIGASでは、さまざまなメーカーから「ビッグデータ x W2P」のソリューションが提案されるかもしれません。
今から楽しみです (^ ^)