メディア学者マーシャル・マクルーハンによるこの有名な言葉が「メディア論」(1964年刊)で広まってから、今年(2014年)で50年になります。この50年間、メディアを巡る状況は大きく変わりました。50年前といえば、テレビや電話(まだ携帯できないヤツです(笑))が一般家庭で使われ始めた頃です。
もちろん、変わらない点もあります。例えば、印刷が冷たくない(クールではない)メディアの代表として挙げられる点とか (^ ^; それでも、印刷メディアは50年間、主要なメディアのひとつとして使われてきました。その理由のひとつとして、テレビのような冷たい(クールな)メディアよりも利用コストが低いことが挙げられます。
しかし、Webメディアの登場により、状況は大きく変化しています。皆さんもご存知の通り、Webメディアは印刷メディアよりも冷たい(クールである)ことに加えて、その利用コストは印刷メディアよりも低くなっています。また、そのコスト差は日々拡大しています。
このような状況を乗り越え、印刷メディアで長期利益の確保を目指す印刷会社は、何を考えれば良いのでしょうか。そのヒントは、「メディア論」の中にもありそうです。例えば、以下のような文章から、21世紀の印刷メディアの方向性も見えてきそうです:
- 人間の結合と行動の尺度と形態を形成し、統制するのがメディアに他ならない。
- どんなメディアでもその「内容」はつねに別のメディアである。
- 連続性が瞬時性に道を譲ったとたんに、人は構造と構成の関係の世界に入っている:
- (活字および印刷文化は)画一と連続を生む
- メディアは相互に作用し、新しい子孫を生み出す。