しかも、この分野ではデジタル印刷の利用があまり進んでいません。その理由として、例えば、以下のような点が挙げられます:
- 対応用紙サイズが小さい。
- 印刷品質がオフセットやグラビアなど既存の印刷方法と比べて十分ではない。
- インクの安全性が十分に確認されていない、など
drupaでは、これらの課題を解決するパッケージ向けデジタル印刷機がさまざまな機材メーカーから提案されるでしょう。例えば、対応用紙サイズがB1・B2のデジタル印刷機を「用途 × 印刷方式」で分類したのが下図になります。この図には、drupaで実機の展示・デモがが行われる(と思われる)ものを中心に掲載しています。
なお、各デジタル印刷機の詳細は、リンク先の情報をご確認ください。その中に、上記の課題をどう解決しているのかといったことも書かれています:
- 紙器パッケージ印刷市場向け:
- インクジェット機:
- 液体トナー機:
- 段ボール印刷市場:
- インクジェット機:
- 軟包装印刷市場向け:
- インクジェット機:
- ミヤコシ MJP20W
- コダック Sシリーズプリンティングシステム:
- 正確に言えば、こちらはヘッドのみ・搬送部分なしのシステムです。
- 液体トナー機:
drupa開催日が近付くに連れてこれら機材のより詳細な情報が発表されたり、他メーカーからもパッケージ市場向けデジタル印刷機が発表されると思います。私も、引き続きこの分野に注目していきたいと思います。
次回は、パッケージ向け後加工機の情報をご紹介します。パッケージ向けデジタル印刷機が広まらない理由のひとつに「対応する後加工機が限られている」というものもありますので、後加工機もあわせて注目していきます。