印刷物をもっと「つくる」「使う」「残す」ことを支援する、ブライター・レイターのブログです。

2016年6月30日木曜日

Elanders社さん、drupa2016で何を買いましたか?

「drupa2016で何を買いましたか?」シリーズ第2弾はElanders社(スウェーデン)です。Elandersはもともとスウェーデンの印刷会社でした。それが今では、従業者数およそ3,200人、15カ国以上でサプライチェーンマネジメント、印刷&パッケージ、eコマースなどのサービスを提供する企業へと進化しました。

drupa初日の5月31日、ElandersがLandaの商業印刷用B1枚葉デジタルインクジェット機 S10P のヨーロッパにおけるベータサイトとなることが発表されました。Landa社のリリースによれば、S10PはElanders社がドイツ国内に持つ施設内に設置されます。Elanersは、S10Pで広告関係の印刷物やカタログ、DM、高級な雑誌などを印刷する計画です。

drupa会場で、ElandersはHP社から以下の機材も契約しました:

HP社のリリースによれば、Web Pressはオフセットの仕事をデジタルに置き換えることで効率性を高めるために使われます。そして、Indigoは自動車や家電などのデータドリブンなキャンペーンで使うことが想定されています。これらの機材はドイツおよびスウェーデンのElanders社の施設に設置されます。

ちなみに、Elanders社は中国にもオフィス(北京)と印刷工場(北京・上海)を持っています。すべて空港の近くにあり、工場にはデジタル機とオフセット機が設置されています。今回のdrupaで発注・予約した機材は中国には設置されないようですが、今後Landaが北京や上海に設置されるかもしれません。

Elandersは物流を得意とする会社なので、LandaやIndigoを使った自動化された仕組みで「日本の印刷の仕事を北京や上海で受けて日本に発送する」というサービスを提供するかもしれませんね。「物流 × デジタル印刷」が切り拓く印刷サービス、まだまだ可能性が大きそうです (^ ^)