文字盤にポップな写真がプリントされたオシャレな置き時計。大きさは高さ 30cm x 幅 20cm x 奥行き 10cm と少々ボリューム感はありますが、ケースが透明なアクリルなので圧迫感はありません。
さてこの文字盤、白いプラスチックの板にカラー写真を「オレンジ(メガネ)」「ピンク(唇)」「黒(その他部分)」の3色に単純化して、(おそらく)シルクスクリーンでプリントしています。インクの発色が良いこともあってとてもポップで、今の時代でも十分魅力的です。
時計がモデルさんの口の部分についているというのも面白いです。時間を見るたびにモデルさんの口元を見ることになり、ドキドキしてしまいますから。そういえば、昭和のころには俳優さんやスポーツ選手の写真が文字盤にプリントされた置き時計や掛け時計がありましたが、時計は基本的に人物イメージの外側に配置されていました。
ちなみに、もとの写真で立川氏が咥えているのはブローバ社のアキュトロン(Accutron)という腕時計。1960年に年に発表された世界初の音叉式電子時計で、非常に高い精度を誇りました。
一方、この置き時計に実際に使われているのは電池式のクォーツ時計。これは東京時計という会社のシリコンクロックという製品で、「日本時計学会誌 44巻」(1967年12月発行)に紹介されている当時最新の技術が使われた Made in Japan のモデルです。
この時計が入っていた箱には「Collector's Collection」というロゴがプリントされています。しかし、Collector's Collection について筆者がネットで調べた限りでは、詳細は分かりませんでした・・・
この置き時計がいつごろ発売されたものなのか、他にどんな置き時計が作られたのか、置き時計以外にどんなアイテムがあるのか。知りたいことはどんどん出てきます。「Collector's Collection」についてご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えていただければと思います。
世の中、たくさんのステキなプリントがあって楽しいです。いやぁ、プリントって本当にいいものですね!