印刷物をもっと「つくる」「使う」「残す」ことを支援する、ブライター・レイターのブログです。

2023年7月11日火曜日

このスリーブケース知ってる? . . . 頭脳警察「1」「聖ロック祭」

 レコードからCDに切り替わって残念なことも多かったですが、良かったこともありました。そのひとつが「レアで入手困難なレコードがCDで復刻されたこと」です。

ロックバンド 頭脳警察のファーストアルバム「」も、CDで復刻されたことでやっと聴くことができました。このアルバムは1972年に発売される予定だったのが「発禁」となったため、自主制作盤としてライブ会場や通販で販売されました。そんな経緯もあって、とても入手困難でした。


2001年、このアルバムがやっとCDとして発売されました!その際、ライブアルバム「1973.10.20 頭脳警察 日比谷野音 "聖ロック祭"」も一緒に発売されました。こちらは、おそらくレコードはなく、CDが初めての「円盤化」だった思います。


発売時、「1」「聖ロック祭」を購入するとその特典としてサイン入りスリーブケースがもらえる、というキャンペーンが行われていました。どのお店のキャンペーンだったか覚えていませんが、以前の記事でご紹介したフリクションと同じくディスクユニオンだったような。こんなロックファンのハートに刺さる特典は、ディスクユニオンしか考えないと思いますので(笑)。

ところで、スリーブケースとは「プラスチック製などCDケースを入れる外カバー」のことで、CDの時代になって広まったアイテムだと思われます。レコードの時代にもレッド・ツェッペリン「イン・スルー・ジ・アウト・ドア (In Through The Out Door)」の茶色の紙袋のようなモノはありましたが、あくまでも例外かと。スリーブケースは、時代の流れに合わせてプリントも進化するという一例です。

さて、2023年7月7日七夕の日、頭脳警察のボーカル&ギターPANTA(パンタ)さんが亡くなられました。頭脳警察の公式サイトによれば、「闘病の中もROCK魂を貫き、最後の時まで現役の「ROCK屋」としての人生を全ういたしました」とのこと。カッコいいです!そして本当に残念です・・・心よりご冥福を申し上げます。