ロックバンド ローリング・ストーンズのボーカル ミック・ジャガーは、セカンドアルバム「プリミティブ・クール」(1987年発売)を引っさげ、初めてのソロツアーを行いました(1988年)。ツアーでは日本(東京ドーム, 大阪城ホール)とオーストラリアなどを回りましたが、日本公演はストーンズも含めて初めてでした。
このバックステージパスは、このツアーの技術スタッフ用のものです。バックステージパスは、布製で服などに貼れるものが多いのですが、こちらは印刷物をラミネート加工したタイプで、紐をつけて首から下げて使用します。このタイプのパスは数も少なくてレア(笑)です。
キラキラした緑色の用紙が使われているのは、このキラキラ感がミックに似合うからという理由もあるかも知れませんが(笑)、複製防止という理由もあります。裏側には番号が印刷されていて、この番号で所有者も管理されています。ミック・ジャガーというビッグネームのツアーのため、デザイン面でもセキュリティがしっかり考慮されています。
パスにプリントされているのは、ポップアートの大スター アンディ・ウォーホルが、ミックを題材に1975年に製作した10枚組版画作品の中の1枚。ちなみに、作品の元になった写真もウォーホルが撮影しています。ただ、残念ながらウォーホルは1987年に亡くなっているので、このツアー(そして、このツアーパス)は見ていません
余談ですが、ストーンズが1971年に発表したアルバム「スティッキー・フィンガーズ (Sticky Fingers)」や1977年発表のライブアルバム「ラヴ・ユー・ライヴ (Love You Live)」のジャケットなどもウォーホルが製作しています。1970年代は、ストーンズとウォーホルの蜜月期だったんですね。
このツアーバックステージパスは他にも、「VIP」とか「All Access」などの種類があります。また、日本ツアー用に「技術スタッフ」「全域通行可」など日本語で書かれたものもあります。しかも、使われている色やイメージが異なります。とても凝ってます。これらも別の機会にご紹介できればと思います。
新型コロナ感染症も5類感染症に移行されたことから、イベントの数もどんどん増えています。デザインを工夫することで、この「ミック x アンディ」のような、「会場で積極的に見せたくなる」・(イベント終了後に)「とっておきたくなる」「友人や同僚に自慢したくなる」イベント用パスをつくるのはいかがでしょう?そのパスは、イベントや主催企業のブランディングの強力な武器になるでしょう。
いやぁ、プリントって本当にいいものですね!
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