印刷物をもっと「つくる」「使う」「残す」ことを支援する、ブライター・レイターのブログです。

2020年4月5日日曜日

咳データが取れる「IoTマスク」を作ってみた

新型コロナウイルスの広まりを受けて自宅で過ごす時間が増える中、ふと思いついて咳のデータを取得できる「IoTマスク」を以下のような部品で試作してみました:


試作第1号では、センサーが鼻のあたりに来てしまったり(笑)導電糸の扱いが悪かったりして、うまくデータが取れていません・・・あと、Bluetoothモジュール(赤い部品)が大きすぎたり。殺菌消毒の方法などもよく分からなかったりなど、改良の余地はたくさんあります。

ところで、こんなIoTマスクを作ったのは、収集した「咳のビッグデータ」から以下のようなことができればと思ったからです。日本全国そして世界中でマスク着用が広まっていたり、咳が新型コロナウイルス感染症の主な症状のひとつだったりしますし:

  • 咳の様子から、自分や家族が新型コロナウイルスに感染していそうか判断できる。
  • 院内感染の状況を把握できる。
  • 各自治体内が医療体制の崩壊を防ぐことができる、など

ただ「咳のビッグデータ活用」に当たり、私では分からないことがたくさんあります。例えば、以下のようなこととか。専門家の皆さん、お教えいただければ幸いです:

  • そもそも、咳で新型コロナウイルスに感染していそうか判断できそうなのでしょうか? < 医療系の皆さん
  • 咳ビッグデータから新型コロナウイルスに感染していそうか判断できるAIはつくれそうでしょうか < AIの専門家の皆さん
  • 咳データを適切に取得できて、清潔に使えて部品も調達しやすい「IoTマスク」は作れそうでしょうか? < IoTデバイスの専門家の皆さん
    • 小学生が、授業やプログラミング教室などで自分やご家族の分をつくれたりすればなお良いかと。
  • 咳ビッグデータを収集・蓄積・分析・活用する際の個人情報の扱いなど、どうすれば良いのでしょうか? < データ利活用の専門家の皆さん、など

新型コロナウイルスをきっかけに、マスクが主要なウェアラブルデバイスのひとつになるかもしれません。自宅でのリモートワークにストレスを感じている皆さん、ぜひ IoTマスクの可能性をいろいろ想像(あるいは妄想(笑))しましょう!

2020年3月2日月曜日

印刷会社のための「コロナショックの乗り越え方」

新型コロナウイルスによる肺炎拡大は、株価の大幅な下落や様々な活動の自粛など、経済にも大きな影響を与えています。この自粛、どういう状況になったら止めて良いのかという目安がないことから、どのくらいの期間続くか予想するのが難しい状況です。また、コロナショック後の市場環境は、コロナショック前とは大きく異なったものになりそうです。

コロナショックを乗り越え、そしてコロナショック後も持続的に成長するために、印刷会社は今何をすれば良いのでしょう?ブライター・レイターは、この機会に以下4つの「高める」取り組みを進めることを提言します:

  • オンライン印刷サービス力を高める
  • オンライン営業力を高める
  • オンライン協業力を高める
  • オンライン講習などでスキルを高める


オンライン印刷サービス力を高める

企業の出社禁止や打ち合わせ自粛が広まる中、オンライン印刷サービスを拡充したり新たに立ち上げたりすることは不可欠です。例えば、印刷通販やWeb to Printといった印刷サービスもまだまだ進化の余地があります。

AIアナリストといったアクセス解析ツールを活用することで、印刷通販サービスの効果・効率を高めることができます。欧州では、新しいビジネスモデルの印刷通販会社がこの数年間に大きく売り上げを伸ばしたりしています。AIを活用して自動的に印刷物をデザインするような印刷通販も、この機会に出てくるかもしれません。

セミナーやカンファレンスのオンライン化支援サービスなども考えられます。セミナーやカンファレンスの中には、参加者の安全・健康を考慮して開催形式をオンライン配信に変更するものも出てきています。

こうしたイベントへの参加を促進するための「招待状」や参加者への「お礼状」を作成・送付するサービス。参加者の興味関心に合わせてそれらをパーソナライズすることでより良い体験を提供し、効果を高めることができます。また当日は、Sparkupなどコミュニケーションを活性化するツールを提供してイベントの成功に貢献することもできます。


オンライン営業力を高める

顧客企業の出社禁止・打ち合わせ自粛などの措置は、日々の営業活動にも大きな影響を与えるでしょう。こうした状況に対応するため、Web会議の仕組みを導入・活用しつつ、これまで手が回らなかった自社サイトやSNSでの情報発信を強化することも有効です。ここでも、アクセス解析ツールで「見える化」することは大切です。

また、hachidori などのチャットボットを組み合わせて双方向性を高めたり、MA(マーケティングオートメーション)やSFA(セールスフォースオートメーション)などと連携させてマーケティングや営業活動の効果・効率を高めたりもできます。

MAやSFAを活用して顧客とコミュニケーションを深めていく際、情報発信は電子メールだけでなく、意識的にDMなどの印刷物を活用することもオススメです。印刷物の効果を改めて確認できることに加えて、前述の「オンライン印刷サービス」のメニューとして顧客企業に提供することもできるからです。



オンライン協業力を高める

テレワーク(在宅勤務)の仕組みがあっても、それを活用しきれていないケースもあります。例えば、先日ある印刷物のお見積りをお願いしていた会社さんから「テレワークなのでお見積りに時間がかかっていて、いつ送れるか分かりません」というご連絡をいただきました。

テレワークの時でも普段と変わらない、あるいは普段よりも質の高いサービスを提供すること。それを実現できる、社内だけでなくパートナー企業も含めて使える協業ツールは数多く提供されています。この背景には「人手不足」や「働き方改革」があります。

先日開催されたpage2020でも、Web校正ツールや複数拠点間や印刷会社間でカラーマネジメントできるツールなどが紹介されていました。また、APIで他Webサービスとの連携し必要に応じて機能を拡充できるWebサービスも増えています。こうしたツールを活用することで、印刷会社はオンライン協業力を高めることができます。


オンライン講座などでスキルを高める

セミナーやカンファレンスがオンライン配信されることで、これまでそうしたイベントに参加する時間を取れなかった方々も受講できる機会が増えます。例えば、企業の広告・マーケティング担当者向けイベントBrand Summitは開催を延期した一方、基調講演を3月4日16時40分からライブ配信することを発表しました。

また、ビジネススルー大学(BBT大学)は、マネジメント・ビジネス基礎・問題解決・ロジカルシンキング・リーダーシップ等のオンライン講座の無償提供をスタートしました。この機会に、こうしたオンライン講座でスキルを高めることもオススメです。



印刷会社のオンライン活用力を高めるこれら4つの取り組みは、コロナショックを乗り越えることはもちろん、コロナショック後の売上・利益増大やBCP(事業継続計画)力向上にも役立ちます。ぜひ、このピンチをチャンスに変えて、持続的成長を実現しましょう!

2020年1月17日金曜日

drupa2020予測:”Smart drupa” “SDGs drupa”


今年6月、世界最大で4年に1度の国際印刷機材展 drupa2020 がドイツ・デュッセルドルフで開催されます。まだ半年先ではありますが、どんなトピックが中心となるのかdrupa予測好きの私としては気になって仕方ありません(笑)。

これまでを振り返ると、1990年以降、毎回drupaには以下のようなニックネームが付けられてきています(「XX drupa」のXX部分が、その回の中心的なトピックです):

  • 1990年:DTP DRUPA
  • 1995年:CTP DRUPA
  • 2000年:Digital DRUPA
  • 2004年:JDF DRUPA
  • 2008年:Inkjet drupa
  • 2012年:Inkjet drupa again
  • 2016年:Package/ B1drupa

最新の印刷機材・ソリューション・資材が展示されるdrupaは、印刷市場の現在だけでなく、今後数年間の市場トレンドも示される場とも言われています。こういう視点から考えると、今回(2020年)は以下のようになるとブライター・レイターは考えます:

  • Smart drupa
  • SDGs drupa

もちろん、前回大きな注目を集めたインクジェット機や後加工機、パッケージ向け機材などは、今回も引き続き話題となるでしょう。それらに加えて、今回は IoTやビッグデータ、AI、ブロックチェーン(!)、5Gなどを活用してそうした機材を効果的・効率的に活用するための仕組み = スマートな仕組みが、様々な出展企業から提案されることが見込まれます。

また欧州を中心に、異常気象やプラスチック汚染などを受けて「サーキュラー・エコノミー(循環型経済)」「脱プラスチック」などの動きが進んでいます。こうしたトレンドを含む、印刷会社/印刷業界の社会的役割・責任を考え実行する「SDGs」に関する提案が多く見られることも期待されます。

ただ、SmartとかSDGsといったテーマは、出展企業にとって見せ方が少々難しいところがあります。また、概念的な部分もあるため、見る側にとっても理解に時間がかかるかも知れません。

そこでブライター・レイターでは、皆さまのdrupa視察をより効果的・効率的にするための「drupa2020 視察ツアー!」を開催いたします!現地集合・現地解散、お一人でも・1日だけでも参加可能、drupa事前レポート・報告レポート付き、など魅力的なツアーになっております。ツアーの詳細はこちらでご確認ください。

 個人でdrupaに行かれる皆さま、自社ブース以外もしっかり視察したい出展企業の皆さま、ぜひご参加ください!

2020年1月16日木曜日

ブライター・レイター『drupa2020 視察ツアー!』のご案内

今年6月、世界最大で4年に1度の国際印刷機材展 drupa2020 がドイツ・デュッセルドルフで開催されます。drupa2020では、デジタル印刷やAIを活用した仕組みなどを含む最新の印刷機材・資材が紹介されます。ブライター・レイターは「デジタル印刷の今、そしてこれからを自分の目で確かめたい」皆さま向けに、以下のような『drupa2020 視察ツアー!』を企画いたしました。ぜひご参加ください!

  • 対 象:
    • 会社あるいは個人でdrupaに行かれる印刷会社の方。
    • 自社ブース以外の展示をしっかり視察したい出展企業の方、など
  • 日 程:2020年6月17日(水)〜20日(土):
    • 上記期間のうち、ご都合のよろしい日にご参加ください。
    • 1日だけの参加も可能、4日間フル参加も大歓迎!
  • 会 場:メッセ・デュッセルドルフ(ドイツ)


【ツアーの特徴】
  • あなたのご都合・ご興味に合わせてdrupa会場をしっかり視察!
    • 1日だけでも4日間ずっとでもOKです!
  • ガイドはデジタル印刷の第一人者 ブライター・レイター 山下 潤一郎!
  • デジタル印刷の「今」と「これから」が分かります!
  • 現地(drupa会場)集合・現地解散!
  • 開催前の直前見どころレポート・ツアー後の報告レポート付き!
  • 最大5名/日の少人数制!

【こんなあなたにピッタリ!】
  • デジタル印刷の最新動向と今後の展開を知りたい!
  • 印刷の仕組みを「スマート化」するポイントを知りたい!
  • 専門家のガイド付きでdrupa会場をしっかり視察したい!
  • 飛行機やホテルは自分で手配したい!

【ツアー内容(予定)】
  • あなたのご都合・ご興味にあわせて、デジタル印刷機材・資材ブース、ソフトウェア・クラウドサービス関連ブースなどを中心に視察します:
    • あわせて、IoTやAIなど新技術関連ブースもできるだけ視察。
    • 事前にご興味のある分野などお教えください。
  • 毎日、drupa会場に10時集合、drupa会場で17時解散:
    • 昼休みは1時間程度を予定。その他休憩時間は適宜取ります。
  • ただし、ツアー内容は展示内容などにより適宜見直します:
    • 早めにお申し出いただけましたら、ご希望にあわせたアレンジも可能です。

【料 金:5万円/日(お一人さま、税別)】
  • 料金に含まれるもの:
    • ツアーガイド料(10時〜17時)
    • ツアー時に使用する無線通信機材レンタル料
    • drupa2020 開催前 直前見どころレポート・報告レポート
  • 料金に含まれないもの:
    • 現地までの交通費(飛行機代、電車代、など)
    • 現地での宿泊費、食費
    • drupa入場料(各自で事前にお申し込みください)
    • ツアー中の事故などに対する保険料、など

【お申し込み締め切り】
  • 2020年4月28日(火)
  • 料金のお支払い:お申込み後2週間以内:
    • お申し込みいただけない場合はキャンセルとさせていただきます。

【注意事項】
  • ツアーの日程や内容は変更することがあります。最新の状況は適宜お問い合わせください。
  • 諸般の事情によりツアーが中止になることがあります。ご了承の上、お申し込みください。

お問い合わせからこちらからお願いいたします。皆さまのご参加、心よりお待ちしております!

2020年1月6日月曜日

2030年の印刷市場トレンド予測


明けましておめでとうございます。
旧年中も大変お世話になりました。本年も何卒ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

さて、今年は2020年代最初の年です。10年後の2030年、印刷市場はどのように変化/進化しているでしょう?新年にあたり、ブライター・レイターでは2030年の印刷市場トレンドを以下のように予測しました:

1)『一生モノの関係をつくる』サービスを提供
2)印刷物のデバイス化
3)職人技で差別化(ただし、職人はAIやロボットかも)
4)競合のさらなるボーダレス化
5)印刷会社のグループ化


例えば、「1)『一生モノの関係をつくる』サービスを提供」について。
マーケティングでLTV(Life Time Value, 顧客生涯価値)が注目されていることからも分かるように、顧客と中長期的な関係を築くことが企業にとって重要になっています。これは、多くの市場で成長が鈍化しており(あるいはマイナス成長となっていて)、新規顧客獲得が難しくなっていることが背景にあります。

ITの進化により、顧客行動について大量のデータを測定・収集できるようになっています。現在、こうしたデータは顧客の「今」この瞬間の行動や気持ちを理解したりするために使われています。

今後、さらに大量に蓄積されたデータ(ビッグデータ)を活用することで、少し先の「将来」の行動や気持ちも予測することができるようになるでしょう。顧客の「今」この瞬間そして少し先の「将来」の行動や気持ちに寄り添いながら「一生モノの関係をつくる」。10年後には、こうしたサービスが広く提供されていることが見込まれます。

しかも、そのサービスでは印刷物が大きな役割を果たしています。フィジカル(= 手で触れる、物理的)な印刷物は長期間(場合によっては一生)手元に置いておけるからです。2030年には、「一生モノの関係をつくる」印刷サービスが中心となっているでしょう。

その他トレンドについては、印刷・加工会社の経営層のための月次勉強会「ブライター・レイター・ナイト!」(BLN)などで詳しくご紹介&議論したいと思います。2030年に向けて持続的成長を実現されたい皆さま、ぜひご参加ください (^ ^)

2019年11月5日火曜日

印刷工場をスマート化する意味って?

来週、印刷業界のイベント「Think Smart Factory 2019」が秋の京都・みやこめっせ(京都市勧業館)で開催されます(2019年11月11日〜13日)。これは、会場内全体が印刷機材メーカーとユーザーの共同企画によるワークフローでつながれた、印刷から製本、梱包までの一連のプロセスを自動化できる「SMART FACTORY」を体感できる展示会です。

スマートファクトリーとは、経済産業省によれば「 IoT・ビッグデータ・AI(人工知能)・スマートロボットを活用したものづくり(データを活用したものづくり)」のための工場で、以下を目的としています:
  • 品質の向上
  • コストの削減
  • 生産性の向上
  • 製品化・量産化の期間短縮
  • 人材不足・育成への対応
  • 新たな付加価値の提供・提供価値の向上
  • リスク管理の強化、など

ところで、印刷会社は「売上・利益の増大」や「顧客満足度向上/顧客に(期待を超えた)より良い体験を提供すること」などを目指して日々活動しています。最近では、自社スタッフやパートナー企業、地域社会などを含む「ステークホルダー」により良い体験を提供することも求められています。

これらを実現するためには、「工場のスマート化」だけでは足りません。「営業部門のスマート化」や「人事など本社部門のスマート化」など、会社全体の仕組みのスマート化が不可欠です。つまり、営業や人事などにもIoTやAIといったデジタル技術を活用することが必要です。

こうした関係をまとめたのが「印刷会社の進化を支える大三角形」(下図)です。この図から、例えば、売上を伸ばすためには「営業のスマート化」や「より良い顧客体験の提供」が必要なことが分かります。また、従業員満足度を高めるためには「仕組みのスマート化」「業績の改善」と共に「スタッフへのより良い体験の提供」も必要なことが分かります。


工場のスマート化は、印刷会社にとって進化のための大きな一歩です。そして、その成果をより大きなものにするには「大三角形」全体を強化することにも目を配ることが不可欠です。ぜひ、工場のスマート化をきっかけにさらに大きく進化しましょう!

2019年10月1日火曜日

『フィジカルメディア』の7つの魅力

興味深いことに、企業の(Webサイトなど)「デジタルメディア」への取り組みが進んだ結果、あわせて「フィジカルメディア」への注目も高まっています。フィジカルメディアとは手で触れる「物理的なメディア」のことで、例えば、ポスターやパンフレット、DM、ステッカー、バッジ、Tシャツ、写真、パッケージ、などが含まれます。

フィジカルメディアが注目される理由として、以下のような(デジタルメディアとは違った)「7つの魅力」があることが挙げられます: 

1)自然と目に触れる機会が増える
2)部屋や持ち物などを飾れる

フィジカルメディアを普段人々が通ったり過ごしたりする「フィジカル空間」に貼ったり置いたりすることで、(そのメディアを使っている)ブランドが自然と人々の目に触れる機会が増えます。もちろん、電源の取れない場所や電波が届かない場所でも問題ありません。

しかも、気に入ったら持ち帰ってポスターなら部屋を、バッジやステッカーならスマホや財布、パソコン、お気に入りのバッグなどを飾ることもできます。Tシャツなら普段着ることができます。

気に入ったフィジカルメディアを日常生活の中で飾ったり着たりすることで、本人だけでなく、その家族や友人、同僚といった身近な人たちの目にブランドが触れる機会・時間も自然と増えます。大切な人が身につけたりしていれば、そのブランドの好感度も大きく高まります。


3)取っておける
4)寿命が長い

ご自宅やオフィスの冷蔵庫に、近所のピザ屋さんやお弁当屋さんのメニューなどを貼ってある方は少なくないでしょう。机の引き出しや本棚、押入れには、昔手に入れた思い出のパンフレットやポスター、包み紙、切り抜き、ノベルティグッズなどが入っているかもしれません。

昔のポスターといえば、例えば、前田美波里さんの水着写真が使われた資生堂ビューティケイクのポスター(1966年)、「ムーラン・ルージュ」など1890年代にロートレックがデザインしたポスター、赤ワインの入ったグラスを女性が胸元に掲げているサントリー「赤玉ポートワイン」のポスター(1923年)などは、多くの方がパッと思い浮かべることができると思います。

資生堂初代社長福原信三氏の口癖のひとつに「ブランドは世界に通用しなければならない」というのがあったそうです。今なら、「ブランドは時代・世代を超えて通用しなければならない」とも仰るかもしれません。

寿命が長いフィジカルメディアは、時代・世代を超えて通用するブランドづくりに貢献する大切な資産です。多くの優れたフィジカルメディアが残ることで、ブランドの魅力はより高まります。


5)形や大きさ、素材がいろいろ
6)折ったり、開いたり、貼ったり、はがしたり、めくったり、切ったり、破ったり、食べたり、丸めたり、クシャクシャにしたりできる
7)五感で楽しめる

フィジカルメディアは形や大きさ、素材などを工夫することで、いろいろな見え方・手触りなどを楽しめるようにできます。例えば、雑誌の「袋とじ」付録は、袋を破る時の手ごたえや音も楽しめます。最近では食べ物に印刷する技術も開発されていることから、香りや味の付いたフィジカルメディアもできます。

視覚に加えて触覚や聴覚、味覚、嗅覚など五感を使った「体験」を(デバイスなしに)提供できること。これもフィジカルメディアならではの特徴です。

このような魅力を持つフィジカルメディアは、「拡散力」「瞬発力」「柔軟性」などに優れたデジタルメディアと組み合わせることで、より効果的・効率的なコミュニケーションを実現できます。マーケターの皆さん、ぜひフィジカルメディアも積極的に活用しましょう!

もし、フィジカルメディアの使い方・つくり方のご相談先を探されるときには、ブライター・レイターまでお気軽にお声がけください (^ ^)